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続・全てが叶うスマフォ
官能リレー小説 - その他

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続・全てが叶うスマフォ 46

「ずっと待ってましたって感じだね」
「まあね。友里の実力は、私が一番近くで見てたから」
俺の言葉に、未沙がそう返す。
「樹里ちゃん、ありがとね。友里にきっかけを作ってくれて」
「いえいえ」
樹里も笑顔で返した。

…さて、今日の放課後も練習か。
千早と友里の調子を見ると、さらに白熱したものになりそうだ。
球技大会まで、あと一週間だ。


―で、放課後。
今日も我がクラスは球技大会に向けての練習である。
どのチームも順調でいいことだ。

特に、水泳の授業の自由時間で自信をつけたのか、友里の動きが見違えるように良くなった。
彼女にとってプラスになれば、設定した俺も嬉しい。

そんな練習中のうちのクラスのところに
「1組はいいなぁ。団結してて」
3組の天野唯。
1年の頃に同じクラスで、由希と仲がよかったことで俺もよく喋っていた相手だ。

「…うちのクラスなんか皆やる気がなくて。私も一郎くんや由希ちゃんと同じクラスがよかったな…」
我がクラスの練習風景を羨ましそうに見ながら愚痴る姿に、俺は唯のことが気の毒に思えてならなかった。

「そうなの?だって3組はバレー(ボール)部の「(大下)沙恵」ちゃんだっているしバスケ部の「(藤野)結菜」ちゃんだって…」由希が言う…

「ところで唯はどの種目に出るんだ?最悪チームのメンバーと練習すれば良いじゃんか!」俺も続ける。

「一応、ソフトバレーだけど、勝てる気がしないなぁ」
唯は言う。

唯の話を聞くと、心が痛くなるのは事実。
しかし、『唯を俺たちのクラスの仲間にする』という設定をスマホでしようという気は起きなかった。
3組は唯を含めて精鋭揃いだし、俺としてはよきライバルであって欲しいのだ。

―そこで
『唯のチームはやる気を取り戻し、大会までに実力もアップする』
と設定する。
やはりライバルはライバルらしくあって欲しい。
大会の決勝で会いたいね。

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