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続・全てが叶うスマフォ
官能リレー小説 - その他

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続・全てが叶うスマフォ 42

―自由時間に何をするかはそのときのお楽しみ、で。
授業が始まる。
とりあえず試しで順番に25mを泳いでいく。

おれ自身は運動神経は悪くないし、無難に泳げる。
選んだ海パンが泳ぎにくいというのもない。

ただし
「ちょっとビキニは泳ぎづらいかな〜」
と、首を捻る女子の姿が結構多いようだ。


 授業ということを考えると、水着を完全に自由にしたのは失敗だったのかなぁ…と俺は思った。

 とはいうものの、スイムスーツ組は、やはり泳ぎやすそうだ。さすがは記録のために開発された競泳水着だ、と思った。


ちょうど、樹里が綺麗なフォームで泳ぐのが横目に見える。
「樹里ちゃんはすごいよねぇ」
渚が声をかけてきた。
彼女の水着は花柄のフリル…見た感じからして泳ぎにくそうだ。

「水着自由化は失敗だったかな?」
「そんなことはないと思うよ。学校の授業で好きな水着が着れるって、嬉しいからね」
ちょっと意外な答えだが、妙に納得できた。
真面目で硬いキャラの強い委員長である渚も、やはり普通の女の子だよな。
そう思うと安心感と嬉しさを感じる。

「うちのクラスの女子って、個性が強すぎるだろ?その中で委員長を任されてるのも大変だと思ってるんだけど」
「そんなことないよ。皆仲良しで、いい子ばかりだから」
渚はにこやかな表情を変えない。
言われてみれば、そうだよな。

「私がクラスに馴染めたのも、委員長さんのおかげだよ」
そう言ってやってきたのは詩緒理だ。

黄色のビキニ。
初対面のときには冷たい印象がした彼女だが、今は柔らかい笑みを浮かべている。
このクラスに慣れた、という証拠なのだろうか。

当初は冷たくどちらかといえば活発でないイメージを抱いていたが、先日のバレーボールの練習ではなかなかの運動神経を披露していたり、笑顔も目立っていて、明るく健康的な美少女だったんだな、と思った。

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