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続・全てが叶うスマフォ
官能リレー小説 - その他

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続・全てが叶うスマフォ 39

―ミニゲームが始まる。
真純先生の特訓の効果があったのか、共恵も真理子も愛美もミスすることなくレシーブやトスを返す。

「3人とも、成長してる」
未沙が驚いたように言う。
「これは嬉しい誤算ですな〜。うちのクラスで上位独占も夢じゃなくなるかもね?」
千早がニヤリと笑う。
「それがホントかどうかは…まあ、頼もしいけどね」
ライバルが増えてしまって愛理は複雑そうだ。

「(共恵ちゃんも、愛美ちゃんも、真理子ちゃんも、なんだろう…すごく上手くなってる…!)」
一方の友里は、3人の上達ぶりに焦りと戸惑いを感じていた。


そんなとき、友里のところに共恵のサーブが飛んでくる。
「あっ…」
タイミングが遅れ、レシーブで返すことができない。

「友里、大丈夫?」
アリスが心配そうに尋ねる。

「アリスちゃん…」
「友里、調子あまりよくなかったら、この辺でやめるけど…」
「そうだね。皆がどこまで出来るかも確認できたし…」
渚も言う。

しかし―
「そういう意味じゃないと思うな」
そう言ったのは、女子バレー部の誇るハイテンション娘・船岡千早。
明るくお調子者ないつもの彼女とは違い、神妙に、きつい視線で友里を見つめる。
「…友里、まだ怖いの?」

千早は未沙や友里と同じ地区の別の中学の出身。
当時は未沙たちになかなか勝つことができず、ずっとライバル視してきた存在だった。

だから、高校で未沙と一緒なのが嬉しかった。
一緒のチームで、頂点を目指す…千早はそう考えていた。

千早は、未沙から友里の事故のことを聞いていた。
そのときから、皆に内緒で友里を復帰させるプランを描いていたのだ。

「…まあ、怖くないといったら、嘘になるかな」
友里は俯いて言う。
「友里の実力はそんなもんじゃないと思うんだ」
「うん…ありがと」

「船岡さん…そこまでにしてくれる?板島さんは、私が責任持ってケアしてみるから…」
真純先生が二人の間に入り、そう言う。


―とまあ、体育館ではそのようなことがあって…

ビーチバレー組の練習が終わり、俺は体育館に戻る。
樹里たちビーチバレー参加の面子と佳苗先生も一緒だ。

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