続・全てが叶うスマフォ 36
佳苗先生「私は趣味で「ビーチサッカー」してるの!だからビーチでの足の使い方を伝授します。あとは桃子ちゃんのバレー(ボール)センスと樹里ちゃんの水着での動き方を組み合わせれば完璧よ☆」
…へえ、意外だな。
でも、頼もしいことに変わりない。
「あの、ユニフォームとかは…」
樹里が尋ねる。
「用意してあるよ。着替えてきてもらえるかな」
佳苗先生がそう言うと、何故かクラス一の秀才・原崎麻衣が2人分の水着を持って来た。
「このウェアは特殊な素材を使用しているんです。身体にぴったりフィットするから激しい運動には最高に向くはずです!」
麻衣が自信満々に言う。
「うん、でも、結構面積狭いような…」
樹里が困った顔をする。
露出の多い衣装は苦手のようだ。
…そうはいいつつも、それでは始まらない。
桃子と樹里が着替えてきて、戻ってくる。
上下黒のセパレートタイプ。
…樹里はへその部分が見える水着は苦手なのだろうか。
どことなく恥ずかしそうだった。
「じゃあ練習を始めましょう。一郎くん、手伝ってくれる?」
佳苗先生が俺を呼ぶ。
「はあ…何をすればいいんでしょう」
「反対側からサーブを打ってくれる?出来ればネットぎりぎりくらいに」
「…出来るかどうかはわかりませんが…」
俺はボールを持って佳苗先生の指示した位置に向かう。