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続・全てが叶うスマフォ
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続・全てが叶うスマフォ 29


―朝、教室。
水泳の授業は2クラス合同で行われる。
俺のクラスと梓のクラスはその合同で行う2クラス。

俺は梓の双子の姉である委員長(渚)に、まず聞いてみる。
「委員長、梓は水泳の授業、どうするんだ?」
「うん…それが理由で、今日は学校に行きたくないって言って…」
「じゃあ今日は休み?」
「ううん、私が連れてきたの。いつまでも子供みたいなこと言ってちゃダメだって」
さすが委員長である。

「見学でもいいけど、中野先生は厳しいから、それが心配なんだけど…」
体育教師・中野恭介。
うちの学校でも一番厳しいと評判の先生だ。
やはり、委員長もそこがネックになってたんだな。

「(まあ、まずは)」
岩浦真純先生や浅野文乃先生をそうしたように、中野先生も『中野恭子』という女性の先生にしてしまう。
そして、性格も穏やかな優しい人に設定しておく。

先生に関してはこれでいいだろう。
それよりも問題はむしろ水着だ。

最近では、オリンピックや世界水泳などの国際大会で、男子の選手も上半身を覆ういわゆる『スイムスーツ』のような競泳水着を着用する選手が増えたという。
そういえば、特殊な素材を使ったそのタイプの水着で、神がかり的に強かったオーストラリア人の選手がいたな…

これを使えば、梓の水着への抵抗も少しはなくなるかな…と俺は考えた。

 これは、我ながらいい考えだと思った。

 しかし…梓にとってはいい。しかし、それだと俺のもとの妄想“スク水の女子を堪能”が成り立たなくなってしまうような…

 俺はさらに考えた。
 よく考えると、スク水にこだわることもなく、ビキニ姿の女子が並んでもそれは楽しいかもしれない。

 よし…今日はもう間に合わないので

『次の水泳の授業から生徒は水着を自由に選択できる。スイムスーツが例示されるが、セパレートタイプでもかまわない』

 俺はそう設定した。梓には、それとなくスイムスーツを勧めてみよう。


 水泳の授業が始まった。
 梓は見学者として体操着を着てプールサイドに来ていた。

 俺たちは準備体操の後、プールサイドで体育座りをしていた。もちろん、男子の集団の横にはスク水の女子の集団が座っていた。

「みなさん、こんにちは。今年も水泳の季節が始まります」

 中野先生は当然自らも水着を着て、穏やかに言った。

「さて、お知らせがあります。皆さんもご存じのように、最近は国際的な大会で、男子選手も女子選手も『スイムスーツ』を使ってよい記録を出している例が増えています」
「ほかにも、いろいろな事情で、着たい水着がある場合もあるでしょう」
「そこで、皆さんも、画一的な指定水着にこだわらず、次回から、水着は自由にします」

 一同、特に女子はざわめきだした。
「先生、ビキニでもいいのですか?」
「はい、大会に出る場合は認められませんが、授業でだけなら、構いません」


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