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続・全てが叶うスマフォ
官能リレー小説 - その他

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続・全てが叶うスマフォ 17

何だか気が重い、今日は学校をバックレようと思う。
そうだ、海でも見に行こう、気が晴れるかも知れない。
そう思いついた俺は、家を出ると電車を乗り継ぎ海を目指した。
 “こんな強大な力を持ったスマホがあるのになんでわざわざ電車を乗り継いでいくのか?”と思われるかもしれない。
 確かに『このドアを開けたら海』等の設定は(試したわけではないが)可能と思われる。
 
 しかし、今は、電車で行って気分転換を図りたかったのだ。

その前に、必要だと思った設定は通した。
『球技大会(バレーボール祭りだったか)のメンバー等は滞りなく決定される』
『望月志緒理はすぐにクラスの皆と仲良くなれる』

―電車を降りる。
駅のホームから海が見渡せる場所に来た。
…ここなら、いい気分転換になりそうだ。

駅を出てすぐに砂浜に着く。
真っ白な砂浜と、真っ青な海が、どこまでも続いている気がした。
数人、サーフィンを楽しんでいる人がいるようだ。

―すぐ横を、一人の女性が歩いていった。
栗色の髪、黒のウエットスーツに、サーフボードを抱えて。

「あ、あの人って…」
その女性に、俺は見覚えがあった…
「…大人気グラビアアイドルの、根本碧だよな…」
(ある意味で)お世話になってる人だから、ひと目見て気づいたのだ。

周りにスタッフやカメラマンは…いない。
どうやらプライベートでやってきたようだ。

そして、彼氏や友人らしき人も彼女の周りにはいない。
一人でここに来たのか…
(もっとも、俺は彼女のファンなので彼氏なんていたらショックだけど)

サーフィンを楽しむ碧さんをしばし遠くから眺める。
…楽しそうだなぁ。
…意外とアクティブな趣味を持ってるんだな。
…可愛いなぁ…

視線の先にいるのは憧れの女性。
思わず時間を忘れて見惚れてしまう。

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