続・全てが叶うスマフォ 12
とは思ったが怖い!ので設定でもって「「一宮梓」はプログラムの存在を忘れてしまう。プログラムに関する記憶も消えてしまう。」と設定した瞬間つまり梓に携帯電話を渡す前に戻った。
そしてプログラムを削除した。
最後に
『俺が梓のスマホで行った設定は、梓には誰が行ったかは知らされない』
と設定を通す。
時間も現在に戻す。
…ふぅ…
次の授業の準備を始める。
ふと、教室前方の空席に視線が行った。
レイプされて引きこもりになってしまった茜の席だ。
…しかし、梓はなぜ、茜レイプの罪を俺に着せようとしたのだろうか?
誰か守りたかった人でもいたのだろうか?
…そもそも、茜は本当に、何者かにレイプされたのだろうか?
考えれば考えるほど、謎は増えていってしまう。
「そんなに心配なら放課後にでも茜の家に行ってみたら?ちょうど「校内バレーボール祭り」のエントリーがあるし…茜ちゃんにも参加して欲しいから真純先生に頼んで処分予定の古いバレーボールもゲットしたから…」(杉原)愛理が言う。実は愛理は茜の幼馴染なのだ。
そうするか…俺は放課後、茜を尋ねることにした。真純先生に頼んでゲットした処分予定の古いバレーボールを持って…
俺ひとりで茜の家へ…とも思ったが、何があるかわからないし、少し心細いこともあったので、由希と委員長(渚)を連れて行くことにした。
そして授業が終わり、俺は2人を連れて茜の家に向かう。
歩きながら、俺は、茜に起こったことの手掛かりを求めて、梓のスマホから転送済みの命令履歴を開いた。