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ミコ・カノ!!
官能リレー小説 - その他

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ミコ・カノ!! 33

「ゴメン・・・無理」
今の今までで最高に幸せを感じている僕は、腕の中で苦しそうにしている沙耶の言葉を無視する。
というのは建前で、本当は涙でグシャグシャになっている顔を彼女に見せたくないのが本音だ。
「沙耶・・・・愛してる」
僕は更に力を込めて沙耶を抱きしめる。そして、今の感情を精一杯言葉にする。涙で嗚咽が混じって掠れているけど、これは本当の事だから。

「・・・」
そんな僕に彼女は無言で抱きしめてきた。僕同様、出来る限りの力で抱きしめてくる。
「私もっ・・・・愛しています・・・っっ・・・・耕哉っ!」
「っ!!!・・・・・・・ありがとうっ・・・・」

その夜、僕と沙耶は抱きしめあったまま寝てしまった。



「ン、・・・んんっ・・・・」
いつの間にか寝てしまったのか、気がつけば朝になっている。カーテンの隙間から漏れる光がうっすらと部屋を照らしていた。
「えぇ・・・・っと?」
しかし、起きて間もない僕の思考は定まっておらず。寝そべったままカーテンを見つめながら、「何故朝になっているのか?」、なんてどうでもいいことを考えてしまっている始末。
そんな時。
「・・・耕哉」
「あっ・・・・・沙耶」
右の方から聞こえてくる声に、寝起き直後の僕の思考が一瞬にしてクリアになる。
見れば、其処には憑き物が取れたように優しい微笑みを浮かべた沙耶がいた。

「おはよう。 沙耶」
「おはようございます。 耕哉」
朝の挨拶を交わす僕たち、今までも同じ事は何度もしてきた。でも何故だろうか、こんなにも新鮮で幸せな気持ちになれるのは。
寝ている間に抱きしめる力が緩んだのだろう。
彼女は腕の中から抜け出し、僕の右腕にその豊満な身体を絡ませている。
「何時、起きてたの?」
「耕哉が起きる数分前です。 幸せそうな顔で寝ていましたよ? 何かいい夢を見たのですか?」
家には誰もいないのに、僕たちは自然とヒソヒソ声になってしまう。それが何だか可笑しくて、表情も自然と笑顔になる。
「いい夢か、どうだろうね・・・忘れちゃったよ。 それよりも寒くない? 暖めてあげようか?」
今の季節は夏、だから裸でも朝はそんなに寒さを感じない。
だけど、本当の意味で両思いになった今は無性に言いたくて言いたくて仕方がないんだ。
「じゃあ、お願いできますか? 今度は優しくしてくださいね?」
「了解」
嬉しそうに答える沙耶。その咲き誇る満面の笑みを見て、僕は胸が温かくなるのを実感した。

両腕の中にすっぽりと納まる沙耶。頭一つ分高いので、彼女の息が胸元に当たってこそばゆい。
「はぁ・・・」
抱きしめられた沙耶の口から満足げな吐息がこぼれ出る。そして、「もっと、もっと」、と催促するように頭をグリグリと胸板に押し付け始めた。
子犬を連想させる仕草は保護欲を容赦なく刺激する。何度も考えたが、実は彼女相当な甘えん坊ではなかろうか?
(まぁ、どちらにしろ僕得なんだけどね)
沙耶が苦しく感じないように少しだけ力を強める。するとそれがお気に召したのか、腕の中にいる彼女は、密着している身体をさらに密着させてきた。

サラサラとした肌とモチモチとした乳肉が、僕の身体を優しく刺激する。ほんの少しだけ冷たい彼女の体温とマッチして極上の抱き枕だ。
「あ・・・」
「・・・・」
その時、沙耶の口から声がもれる。突然モジモジとする彼女、僕は何も言わずただ黙秘を貫く。

「・・・・耕哉のスケベ・・・」
「これは、男だったら誰しもがなる“必然”なんだよ。 沙耶くん?」
ポツリと抗議を呟く沙耶に、僕は間髪いれずに反論した―まぁ早い話、朝勃ちだ。
朝勃ちした肉棒が、彼女の腹部を圧迫しているのだ。
「耕哉・・・してほしい?」
「勿論」
上目遣いで聞かれ僕は即座に答え、彼女を抱擁から解放した。
解放された彼女は少し距離を取ると、自身の両手を僕のズボンのパンツの中―朝勃ちしている肉棒に絡ませた。
「う、あ、ああぁ・・・・」
絡ませただけでまだ何もしていないと言うのに、肉棒はビクビクと反応しむず痒い快楽が僕の背筋を駆け抜ける。
すでに、かなり敏感になっていて今にも射精してしまう。
「耕哉ったら、可愛い・・・」
そんな僕の反応を嬉しそうに見つめる沙耶。大事そうに息子を包み込むと、ゆっくりとした動きでしごいていく。

「は、あぁっ、く、うぅ・・・・ぁあっ」
一回しごかれる度に、言いようの無い快楽が腰から脳髄までを電光石火の如く駆け抜けていく。
手コキは今までも幾度と無くしてもらい、最高の快楽を感じてきた。でも、今回のはその比ではない。

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