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能力使ってやりたい放題
官能リレー小説 - その他

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能力使ってやりたい放題 29


歩き始めて数十分がたち、ようやく目的の場所にたどり着いた。入り口にはたしかに不思議な生き物展示会とかかれているので間違いないだろう。
地下でやっているようで、俺は階段を下りていった。
閉館時間のためかすでに中は薄暗くなっていて人の気配がなかった。

コツッ コツッ

中に入ろうと思ったら奥から人があるいてきた。
「おや、どうかしたのかい?」
中からきたのは虫野さんという人でここの責任者らしい。年齢は80くらいの老人だ。
(まるでぬらりひょんみたいな人だな。)
なんていうかそう思うほど怪しい人だった。やはりすでに閉館時間だったらしいのだが特別に見せてもらえることになり虫野さんに案内してもらうことになった。
虫野さんのはなしではここにいるのは突然変異でふつうなら処分されるような動物やら虫、さらには植物などを展示していると説明を受けた。
「なぜそんなことを?」
俺が疑問に思ったことを聞いてみるとたんなる娯楽だといわれた。
「たとえばこれじゃ。」
あるケースを指さすとそこには小さい蛭のようなものが中に入っている棒に張り付いていた。
「こいつは蛭の一種なのだが血を吸うことができんのじゃ。いろいろ実験してわかったことは吸引力が異常なほど強いことだけだった。なにを食べているのかもわからん。」
「確かに不思議ですね・・・・・。」
中を覗いて見るが全く動かなかった。
「しかもその異常な吸引力を発揮するのも条件があるのじゃ。」
「条件?」
「うむ。哺乳類のある一部にしか吸い付かんのじゃ。」
「その一部とは?」
「乳首じゃよ。」
あまりにも堂々といわれたため呆気にとられたが気を取り直し質問を再開することにした。
「それは女性だけですか?」
そうきくと虫野さんは首を横に振った。
「老若男女問わずじゃ。」
なんというか本当に不思議な生き物だなと先ほどの蛭を見ていると、
「なんなら試してみるかいの?」
「えっ?試すってこれをですか?」
「うむ。」
その時の虫野さんの顔は紛れもなく妖怪の類なのではと思ほど醜悪、卑しい笑みを浮かべていた。

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