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美少女戦士 ピュアハート
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美少女戦士 ピュアハート 32


「ええと…何だっけ?そうそう、構え立つ大樹の戦士!ピュアリーフ!参る!」

「相変わらず忘れっぽいドラね…まあいいドラ!ピュアリーフの本気を見せてやるドラ!」

「了解!見ててねカマノスケっ!喰らえぇ〜っっっ!!!」

「ふんっ!落ちぶれた貴様ごときに今さら何が出来ると言うのだっ!」

自信満々なリーフに対して火鬼は焦りを見せるが、それもわずかな間に直ぐ様火鬼は剣を構えてリーフに立ち向かおうとして…。 

「ぐっ!」

ぽんっ!ぽんっ!と鈍い破裂男とが響き渡るのに合わせて、次々に火鬼の四肢に撃ち込まれた針が炸裂し始め、黒い血液を吹き出しながら火鬼の四肢は弾けとんだ。 

「くっ!…しかし忘れたかピュアリーフっ!貴様がいくら戦おうが我が身は木気を吸収して回復する、言わば不死身の肉体よっ!もはや止めることは出来んっ!!」



木が燃えて火が成り立ち、やがて火は消え去り燃えきった灰が土になる…陰陽五行の法則から言えば、火鬼は確実に倒しがたい存在だったが、火鬼が手足を復活させようとした瞬間に、火鬼はある異変に気づき始めていた。 

「な、に…肉体がっ…元に戻らんっ…こ、これは何だっ…!!」

「火が木を侮れば容易く消しとめられるものだよ…ましてやお前がエネルギーを吸収できるなら…こっちが逆のことをするのも容易いだろう?」

「ば…馬鹿なっ!貴様っ…これを狙ってっ…」

リーフはにやりと笑い、そしてその足元には長い植物の根が張っており…その根はいつの間にかがっちりと火鬼の手足に食い込んでエネルギーを吸いだしていた。 
最初からリーフにしてみればあの爆発はフェイント…まんまと引っ掛かった火鬼など、もはやなんの驚異もなかったのだ。


「ぐあぁぁぁぁっ!もはやっ…これまでかっ…ハンゾウ様っ…ご武運をぉぉっ…」

反撃を当然のように考えていた火鬼だったが、徐々に土鬼に姿を変えられていた使い魔が元の姿に戻っていき、自らの肉体もまたシュウシュウと音を立ててミイラ化していくことに、諦めを感じ、そのままいさぎのいい断末魔を上げるのに合わせて、塵芥へと変り…やがてむき出しになった人骨がその場に転がった後に、ピュアリーフはため息をついた。

「ふぅ〜〜っっ、久々にやると結構キツいねぇ…あ、カマノスケ…そういえばハンゾウの居場所ってわかるの?」

「あ、ああ…わかるドラ、多分街の城山跡ドラ、あそこは気脈があつまるから儀式をやるにはもってこいなんだドラ」

「儀式ねぇ…何をやるのかはわかるかしら?」

「おそらくはレイニーキング復活の儀式ドラ、多分生け贄を集めるか、効率よくピュア戦士の心臓でも捧げようと考えてたと思うドラ」

「まあそんなところかしらね、元戦士の私を狙っていたんだから…もしかしたらあのまま殺されて心臓を抜き取られていたかもしれないわね?」

「笑えない冗談はよすドラ、でも…とりあえずどうするドラ?」

「多分あの子達が先回りしてると思うわ?なんだか最近入った話題の子、学校が襲われた時はすさまじいパワーを放っていたし…多分あの子が一番危ないわね、私も行かなくちゃ」

「…相変わらず戦士としての観察力はありそうドラね?ほら、なら早く乗るドラ!」

「うわっと!よし、じゃあいきましょうか?久々の使い魔ライドは疲れそうね」


弥生と、そして真純…さらにレインと合流するべく、樹改めピュアリーフは使い魔が変形したバイクに飛び乗った。

「目標は城山跡!さあ行くわよ!使い魔ちゃん!」 

「マッ!!」

身を揺らして洗脳を解かれたバイクこと使い魔は爆音をあげて走り出した。 

その速度たるや尋常ではないものであったが、人や車にぶつかることもなく、すいすいとそれらをかわして一気に城山跡に迎えるのは、別に使い魔のドライビングテクニックがすごいから、とか、リーフの実力という訳ではない。 

使い魔の土の特性自体がすり抜けだからなのだ、そのためか次々に人々や車をかわしたようにすり抜けていく様は通行人やドライバーにパニックを引き起こしていたが、それすらも気に止められなくなるくらいにはリーフは焦っていた。 
(ごめんねレイン…貴女にばかり辛い思いをさせてしまって…お姉ちゃんが必ず助けるからね!)


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