美少女戦士 ピュアハート 1
「ナニよアレ!」
ワタシ、結城真純(ゆうきますみ)14才。ただ今、大ピンチ。
だって目の前に巨大なバケモノがいるんだもん。
「フラーワー」
巨大な花みたいなバケモノは蔦を振り回して町を破壊している。
「とにかく逃げないと」
せっかくの日曜日なのに、友達ともはぐれちゃうしサイアクだよ〜。
「フラーワー」
『ドガァァン』
目の前にビルの残骸が落ちてくる。
「危ない!」
ワタシは目の前で倒れていた子猫を助ける。
『ガゴォォン』
間一髪、ビルの残骸は子猫のいた場所に落ちる。
「あぁ〜道がふさがっちゃったよ〜」
大通りが瓦礫でふさがっちゃったから細い道に進路を変える。
「あれ?誰もいないよ〜」
逃げ込んだ脇道は繁華街の中の一画なのに薄暗くて人気もない…
「戻ってもしょうがないし」
違和感を感じながらもワタシは進しかなかった。
「ありがと…」
何処からか聞こえてくる声…
「どこ?誰?逃げないと危ないよ」
ワタシは足を止めてキョロキョロと声の主を探す。
「ここニャ、キミの腕の中ニャ」
「えっ?えぇ〜?」
さっきの猫がしゃべってる〜
「驚かせてゴメンニャ。ニャ〜はサスケニャ」
「サスケ?あなたの名前?ワタシは真純」
「マスミ、飲み込みが早くて助かるニャ」
「そんなことないよ…バケモノとか話せる猫とか訳わからなすぎて…」
「そうかニャ…だけど今はじっくり説明している時間は無いニャ…」
「そうだよ…危ないから逃げないと!」
ワタシが走りだそうとすると…
「待つニャ…マスミならアイツをやっつけられるニャ」
サスケがワタシを引き止める。
「やっつけられる?ワタシが?さすがにそれは無茶な話だよ」
「確かに今のままだと無理ニャ。だけど、ニャ〜がチカラを貸せばマスミならやれるニャ」
「チカラを貸す?」
ワタシは首を傾げる。
「そうニャ。そのブレスレットを胸の前に構えて…」
「えっ?ブレスレット??」
いつの間にかワタシの腕にはブレスレットが着いてる。
そのまま言われるままにブレスレットを胸の前に構える。
「そして、『チェンジ!ピュアハート!』って叫ぶニャ」
「チェンジ!ピュアハート!」
ワタシが叫んだ瞬間…
足元に光の輪が表れる。
光の輪が放つ光はワタシの着ていた服を光の粒に分解してしまう。