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美少女戦士 ピュアハート
官能リレー小説 - その他

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美少女戦士 ピュアハート 26

その頃、なにも知らない真純は弥生との訓練に明け暮れていた、夢の中ならもっと派手に戦えるかもしれないが、病み上がりの今はひたすら身体を鍛え、精神的にもやる気を取り戻したい…真純はそう考え、フラワーダウナーの襲撃により閉鎖されていた地区での模擬戦を繰り広げていた。

「はっ!てりゃあああっ!!」

ビルの壁を三角跳びしながら真純は弥生…ピュアソウルの放った使い魔の蛇が巨大化したそれに攻撃を放つ、勢いをつけた三角跳び蹴りだ。

「甘いっ!甘いよピュアハートっ!」


しかし攻撃はあっさりとはじき返されてしまう…見た目は漫画のキャラクターのような使い魔だが、軟質な肉体は攻撃を弾き返すのに適しており、ウロコの装甲と合わせてそう易々と貫けるものではない。

…普段の真純ならあきらめていただろう、しかし今の真純は違っていた。


「おりゃあああああああああっっ!!」

真純は瞬時に手に隠し持っていた手裏剣を次々に投げつけ、火炎属性に合わせて爆発させていく。 

「そこだぁっ!」

鱗を爆発で強制的に剥ぎ取り、隙をついてキックをねじ込む…今までに比べれば戦法は泥臭いが、真純からすればそれはささいな事だった。 

そして砕けた鱗をも手裏剣のように叩き込む。
蹴りの衝撃に吹き飛ばされていた蛇は更に遠くへと弾き飛ばされることになった。
距離をとる戦法は間違ってはいない。しかしそれは敵対者に利用されることになった。
四人の忍びが鱗の剥がれた蛇を取り囲む。
その次の瞬間、男達の忍び装束がバラバラに分解し蛇にまとわりついた。爆発に砕けた箇所がみるみるうちに覆い隠されていく。
舞い上がる土煙に視界が遮られた一瞬の事であった。
この術により四人の忍び達は仮面と褌のみの姿になってしまっていたが、仮面と褌の色が彼等がそれぞれ持つ妖術の属性を表していたのでどうにか識別がついた。

「な、何なの貴方達…いきなり来るなんて失礼よ!それに蛇ちゃんを返しなさい!大事な弥生さんの子供なんだからっ!」

もちろん男達はそんな言葉に聞く耳もなくそれぞれが名乗り始める。

「火鬼!」「水鬼!「風鬼!」「金鬼!」
 」

「我ら忍四宝剣!今こそピュア戦士の命!もらい受ける!合わせてこの蛇も土鬼に仲間入りを果たさせてやろうぞ!」

「かっ!勝手なこというんじゃないの!くらえっ!」

全員が声をあげて名乗る光景に驚く真純だが、今はそんなことを悩んでいる余裕はない。 

特訓の成果を見せるため、そしてピュハートとして完璧に振る舞うため、瞬時にピュハートは手に持つ手裏剣を投げつけ大爆発を起こさせる、炎の力を利用した煙幕だ、ただ殴り付けるだけが炎の力ではない。

そして、煙に乗じて二発目。

「うりゃあああああっ!」

「ぐっ‼うぅっ‼」

渾身の一撃を遠慮なく、白い仮面の男に叩き込む
、男の属性は金鬼、間違いなく炎を纏った属性ならばダメージを与えられるはずだ。 

「そこぉっ!くらえっ!…な、っ…うわぁぁぁぁっ‼」

「ふんっ!」

そして一撃を食らわせた抜き手をそのまま鞭のようにしならせながら風鬼の顔を殴り付けるもあっさりガードされてしまい、手を掴まれた真純はそのままビルの壁めがけて叩きつけられた。 

ピュアハートは叫び声をあげるも瞬時に壁を背に受け身を取り、そのまま爆音と共に崩れるビルの壁を使い、三角飛びをしながら隣のビルの壁をかけおり、そして地面に足をつく。 
ここ数日、ベッドの上で放心状態になっていた遅れを取り戻すように、自らを鍛えた真純の力は目を見張るものがあった。
もはやこのくらいの攻撃で気絶することはない、ハンゾウが用意するようなダウナーならば倒せる、そんな自信が見えるような成長ぶりだった。

「もう終わりか小娘!行くぞ水鬼!会わせ技だ!止めを指してやる!火鬼は隠れているピュアソウルをあぶり出せ!金鬼は…まだ死んでいないだろうな!」

「ああ…やられたかと

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