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美少女戦士 ピュアハート
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美少女戦士 ピュアハート 22

チヨメの言葉にあわせるようにこりこりと乳首から血が出るほどに噛んでいたコタロウは口を離して、そのまま手を鋭い刃物のように変え、ゆっくりハートの体の中心…心臓をくり抜こうと言うのか、撫で回していくが…寸前でその小さな手を、レインの傘から放った弾丸が打ち抜いていた。

「二の幕、漏刻!…汚い手を離しなさい…この化物どもっ!」

レインは顔を真っ赤に染め、身を震わせながら怒りに燃えていた。 


忠告はしたが、ハートがここまで酷い目に会わされるとは思ってもいなかったし、何よりサスケの裏切りにも似た行為も許せるようなものではなかったからだ。 
せめてハートを助けてあげたい…腕力任せに戦えるとは言い難い力でも、レインはそう考え、傘をくるくると回し始めた。 

「あらあら…バカねぇ、ピュアレイン…あの子、リーフの二の舞になりたいのね?ま、構わないわよ…どうせユートピアムの連中もあなた達を傭兵かコマくらいにしか考えていないわ、さあ…コタロウ、遊びはやめにして殺戮でも楽しみましょうか?」

チヨメは話しかけるがコタロウは機械の様な目でレインを見つめ、ハートから手を離し、レインに向かって歩き始めた。 
歩はゆっくりと…白い身体をさらし…深緑の瞳でレインを見つめ、唯一人間と違う牛のような角を見せつけながら、距離は一メートル程まで、レインに近寄っていた。


チヨメは話しかけるがコタロウは機械の様な目でレインを見つめ、ハートから手を離し、レインに向かって歩き始めた。 
歩はゆっくりと…白い身体をさらし…深緑の瞳でレインを見つめ、唯一人間と違う牛のような角を見せつけながら、距離は一メートル程まで、レインに近寄っていた。

その距離はすでに二メートル…その気になればコタロウがレインの攻撃を完封出来るという距離まで来たとき、くるりとコタロウはチヨメを見つめ、口を開いた。

「…つまんないなー、これじゃあさ、帰ろっか?いいよねチヨメ、僕の誕生日祝のケーキも食べたいし?」

「はぁ?な、何言ってんのコタロウ?こいつがアンタの事を殺したピュアリーフの妹なのよ!?そんなんでいいの?」

「そうなの?うーん…でも別に今殺して心臓を食う意味もないしさ、とりあえず帰ろっか、ケーキ食べたいし?」

「し、仕方ないわね…まあアンタが言うなら構わないわ…さ、帰りましょう?」


ため息をつきながらも…根本的にはコタロウに逆らえない、そんな雰囲気を出しながら拳を納めるようにして、チヨメは円を空に書き、魔法陣を出現させるとそこに飛び込み立ち去っていった。 

「た、助かった…んでしょうか?」

「…そうみたいね?大丈夫、とりあえず今はハートを助け出しましょう?」

コタロウが立ち去ると同時に崩れ落ちたレインを抱え上げると、他の一般人達を救出しつつもソウルは考えていた。

…このまま真純は戦士として戦うことが出来るのだろうか?と…。


気絶し邪気に当てられサスケを殺め…子を産み落としあまつさえその子供は怪物になり果て自分を殺そうとしてきた…まともな精神なら耐えられないだろうし、事実、耐えられなかったリーフは今も快楽を求めさまようことになっている。 

「それにしても…サスケたちまであれじゃあ、これから私達もどうなるか解らないわね…」

サスケの無残な残骸を見て呟きながら、ソウルはその場を後にした。 

事件自体はセイカイが何かしら記憶を改竄し処理してくれるのだろう、ユートピアムとレイニーキングダムの関係がバレてしまっては困るのだろうし、それにバレたところで軍隊を出そうが普通の攻撃ではダウナーは倒せはしない。

「所詮…私達は駒なのかな…」

虚しい呟きが、肝付の野望の果ての無様な洞窟にむなしく響きわたっていた。

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それから二日ほど眠った後に、真純は病院のベッドで目を覚ました。


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