侍物語〜サムライストーリー〜 26
「・・・あの子たちも、恐らく私と同じ気持ちでしょうね」
娘たちは部屋に居るが、きっと自分と同じ気持ちだろうと静は思った。
木刀を仕舞い、娘の部屋へと向かった。
理緒の部屋には居なかったから、きっと瑞穂の部屋だと思い、静は瑞穂の部屋に足を向けた。
襖が僅かに開いていたので、チラリと覗いてみる。
『ッ!!』
静は我が眼を疑った。
瑞穂と理緒の二人は、互いに秘所を指で弄り合っていたのだ。
畳の上に寝て、口付けをしながら。
「んっ・・・んんん、はぁ・・・・・」
「あっん・・・んっ・・・あっ・・・・」
互いに指で秘所を弄り合いながら、口付けを交わす瑞穂と理緒。
静は、娘二人がこんな事をしている事に信じられないと感じた。
静は、思わず襖を乱暴に開けた。
二人は、ギョッとした。
「貴方達、幾ら虎太郎様が留守とは言え、二人で何て事をしているの!!」
思わず怒鳴っていた。
二人は、母親に怒鳴られた事で怯えた様子だった。
それを見て、静は思わず罪悪感を感じて、直ぐに出て行った。
向かった先は、自分の部屋だ。
襖を閉じて、腰を降ろす。
「あの子たちも、虎太郎様を恋しがっている」
あの様子を見れば、一目瞭然だ。
それは解かっていた事だ。
だが、女二人で自身の疼きを、抑えるとは予想外であった。
そして思わず怒鳴ってしまった。
静は、袴の上から自身の秘所を指でなぞった。
「あ・・・・」
袴の上からでも判った。
濡れている。
「・・・・・・・・・」
静は、徐に立ち上がり箪笥の引き出しを開けた。
中には、“黒く長い物”が入っていた。
メイド服を手に入れた時に一緒に付いてきた物だ。
何でも西洋では、これを秘所に入れて、夫が居ない時は我慢しているらしい。
二人には渡されていないが、静にだけは渡されていた。
「・・・・・・・・」
静は、黒く長い棒を取り出して、手に取った。
袴越しに撫でた指が濡れており、棒を軽く濡らした。
黒く、大きく、太く、長い棒。
『これで貫かれたら・・・・・・』
静は、虎太郎が居ない間、何もするな、と言う事には耐えられないという気持ちに襲われた。
袴を上に託し上げて口に銜えた。
そして棒を秘所へと近づけた。