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欲望に散る華
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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欲望に散る華 3

グラビア業界は揺れに揺れていた。
最近、有名どころから期待の新人まで、謎の不審者による被害を受けた者が多数現れたのだ。

帰宅途中に付きまとわれたり。
自宅にいたずら電話がかかってきたり。
仕事に向かっていたり帰宅途中の電車で痴漢にあったり。
そして、家まで押しかけられ――――

和地萌佳のように襲われ犯されたのは彼女一人だけではなかったのだ。

「みんな気を付けてね、SNSで自宅を特定されるような行為は慎んだ方がいいわ」

人気急上昇中のグラドルが多数集まる芸能事務所「A.S.A.P.」の社長であり自らも人気グラドルである沢崎優奈は後輩グラドルを事務所に集め、そう警告した。

人気商売でありファンとの距離も近い業界だ。ストーカーなどの被害が出やすい分、各事務所も対応には気を遣っていた。
撮影スタジオなどへはスタッフが送迎していたし、利用駅も変えることで特定され辛くしている。
もし問題が起きたとしても、事務所がしっかりと対応することで騒ぎは抑えられるようにしていたのだ。
半分裏社会と繋がってる所や素人の使い捨て事務所でなければ、自社のタレントを守るのが当たり前なのである。

それなのに被害は一向に減らず、民間警備会社の目を掻い潜って性的被害までもが発生しているのだ。
さらには情報を封鎖しているのに、活動自粛や病院での目撃情報などから噂が広まってしまっている。
このままでは模倣犯による被害や、グラドルへのヌードやAVへの出演要望が集まるかもしれなかった。

「私たちは確かに、ギリギリの艶姿を見せつけているわ。自分たちの身体を使って、男性らに楽しんでもらっている。……それでも! だからこそ、健康的なエロスを誇りにしているのよっ!!」

優奈は所属するグラドルたちに自衛意識を促す。
一人暮らしをできるだけ避けて複数人で共同生活するように勧める。

「ヤラれていい子なんていないの。事務所の子みんな一人一人が大切な宝物よ」
優奈は最近特に人気の現役JK双子グラドルの早見紗理奈・麻里奈姉妹を自身の自宅マンションに住まわせた。

一方で「グラドルハンター」と呼ばれる男は次なる獲物を探していた。


「今はここの事務所が激アツなんだよな」
男は「A.S.A.P」の事務所前を覗き込みながらターゲットのグラドルが現れるのを待った。

「沢崎優奈は同世代から下の世代に高い支持を得ている。彼女と仕事したくて事務所を移籍する子だっているくらいだ」

男の目論見通り事務所ビルの入り口から若い女が出てくる。

「ふむ、あれはレースクイーン上がりの高浜あゆじゃないか…やったぜ」

レースクイーン出身らしいスタイルの良さは私服姿でもよくわかる。
パンツルックだと特にヒップラインの美しさに視線が向かう。
男はあゆを視姦しているだけでもう股間が高ぶりパンパンに膨らんでいくのを感じていた。

「たまらねえな、犯してえ」

男はあゆの後をつかず離れず距離を保ちながら追跡した。

あゆは優奈の指示した対策として同じ人気レースクイーンの清瀬さくらと同居を始めている。
さくらは今日はフリー。自宅マンションであゆの帰りを待っていた。

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