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ヤケクソPと崖っぷちアイドル
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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ヤケクソPと崖っぷちアイドル 7

「すまないな」

倭は絵里だけに聞こえるように、そっと小声で言った。

「プロデューサーさん…私…」
「あぁ、わかってる。辛いかもしれない。それは僕も一緒だ」

絵里は複雑な気持ちを抱えたまま、ほかのメンバーと撮影に臨んだ。

メンバーは色々なポーズを撮りそれを次々に写真に撮られていく。

後日、知名度はあまり高くないがとある女性誌にメンバーのそれぞれの写真とグループ名『HeartFULL』が紹介されていた。

メンバーは初めて雑誌に掲載されて大いに喜んだ。

そんな時、倭の携帯が鳴る。
「はい。もしもし」
「倭さんですか?松沢です。」
「松沢さん。雑誌見ました。今回は本当にありがとうございます」
「いやぁ私としても力になれてうれしいです。どうです?雑誌掲載祝いとしてそちらの絵里ちゃんを連れて飲みに行きませんか?」
「それはもう是非ともお願いします。今後とも是非ともご協力お願いいたします」
松沢ディレクターと会話が終了し、倭は絵里のもとに行った。

「絵里ちゃんちょっと話があるから、打ち合わせルームに来てくれないか?」
絵里は倭の誘いに肩を震わせながら、「はい」と弱弱しく返事をし一緒に打ち合わせルームへと向かう。


「松沢さんから話があった。今度は男性向け漫画雑誌でグラビアをやってみないかって」
「はい」
これまでになかった仕事が入るのは嬉しい。しかし、それと同時に不安も訪れる。

「それでいろいろ話がしたいから、松沢さんと僕と絵里ちゃんで一緒に食事でも」
「はい、わかりました」

二人は、松沢ディレクターのもとに向かう。

「あっ松沢さん先日はありがとうございます。」
「良いよ良いよ。それよりも先ほど話した件で、雑誌編集者を連れてきたから紹介するよ」

「初めまして。私こちらの男性向けの漫画雑誌を編集しております、佐伯と申します。よろしくお願いします」
「私は、『HeartFULL』のプロデューサーをしております風間と言います。そしてこちらがリーダーの後藤です」
「『HeartFULL』リーダーの後藤絵里です。この度は私たちを選んで頂きありがとうございます。」

「あぁ松沢さんとは昔からの仲でね。スタイル抜群のお勧めのアイドルグループがいるって聞いたものですから、それでしたら一度どういった方なのか確認させてくださいとお願いして、今回このような機会を頂きました」
「そうでしたか。私も松沢さんとは以前から仕事でお世話になっていまして。松沢さん今回もこのような方を紹介して頂きありがとうございます」

倭は松沢に向かって頭を下げた。
「気にしないで。それと実は今回の件なんだけど枠の関係もあって、1人1ページの4ページしか抑えられなかったので、そっちで誰を載せるのか決めてほしいなと思って」
「そうでしたか。でしたら、メンバー全員で撮影していろいろなポーズを撮って4ページ埋めても良いかと思うのですが」
「それも良いんだけど、グラビアとして掲載を考えているからメンバー全員で撮るとどうしても被写体がぼやけてしまうから、一人一人のスタイルが判るように、一人1ページにしたいんだよね」
「わかりました。何かこういう子が良いとか希望の条件とかはありますか?」
「勿論スタイルが良いのは勿論で、偏りをなくすために可愛い子や綺麗な子等、あまりかぶらなければ誰でも良いよ。そちらのお勧めのメンバーで」
「わかりました。それでしたら、検討してまた後日改めて連絡いたします。」
「よろしく頼むよ」
松沢は倭の肩をポンと叩いた。

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