声のお仕事なんですが。 62
大地くんは私の手を握る。
キュン、と心の中で何かがときめいた。
まだ素直に受け止める気持ちになれないけど、その思いは嬉しかった。
この流れなら良い、大地くんを家に招いた。
「どうぞ」
先にドアを開けて招き入れる…が
「えっ?」
不意に大地くんに後ろから抱き締められる。
そうなることに期待をしていなかったといえば嘘になる…
だけど、こんなにも早急に求められるとは思ってもいなかったのだ…
「ちょ、ちょっと待ってよ…」
流石に焦り身を捩る…
「待てません…リコさんと別れてからずっと…待っていたんですから…」
押し付けてくる大地くんのソコは、信じられない程に熱く硬かった…
「もう…それはわかったから…でも、早過ぎ」
興奮を抑えない大地くんを私は諌める。
私だって大地くんとはしたかったけど、今すぐココではさすがにね…
「ね、シャワーくらい入らせて」
「一緒に、いいですよね」
ここで断ったとしても大地くんは着いてくるに決まっている;…
まあそれなら、若い男の子の身体をじっくりと観察させて貰おうかしらね…
「仕方ないはね;…その代わり、バスルームの中ではエッチなことはしないでよ…」
そう言うと大地くんはニコリと笑ってまたバスルームまで着いてくる。
いい笑顔だけど、話聞いてるのかなぁ…
先に入ってシャワーを浴びる。
大地くんももちろん服を脱いで入ってくる。
「やっぱり素敵です、リコさん」
「お世辞はいいのよ」
「僕は本気ですよ」
大地くんの両手が私の肩に回る。