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声のお仕事なんですが。
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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声のお仕事なんですが。 61

「やだぁ美月ちゃん;…おだて無いでよ;」
実力が無いのは自分が一番分かっていた…
私はただ「魔法少女戦記」といういい作品に恵まれただけ…
あの少女の声を宛てたのが美月ちゃんだったら、立場は逆転していたに違いないもの…

「そんな謙遜すること無いですよ…リコさんの声でイかされた男は大勢いますからね…」
あらぁこのプロデューサーさん…嬉しいこと言ってくれるはね…

「今回は新登場の子ですけど、人気が上がればいろいろなコスとかバージョンも増えていきますからね」
「あはは、あまり期待しないで待っておきます…」

あまり慣れない形のアフレコを終え、帰宅する…

「あれ?」
自宅近くで知った顔を目撃する。
「あっ…」
彼も気づいた。

「久しぶりだね、大地くん」

パッと明るい表情を見せた後に、照れたように頭を掻く大地くん…
まあ大地くんと知りあったのは、大地くんの舞への痴漢行為だから、ばつが悪いのも当然かもしれないけど…

「どう元気?…舞とはその後会ってはいないの?…」

「えっ!?……いえ…」
「そうなの」

まああの一軒だけで終わって当然といえば当然よね。
あれは偶然に過ぎないんだから。

「あ、あの、リコさん…」
「何?」
「僕、リコさんの事…舞さんよりもリコさんの方が好きなんです!」

えっ!?
一瞬、時が止まった。

こんなに歳の違う大地くんに告白されたことは勿論だけど、それ以上に“好き…”と言われたその一声が堪らなく嬉しい…
考えてみると、セックスの最中以外にこんなことを言われたのは久しぶりだ…

「冗談は止めてよ…舞に比べたら、私なんてもうオバサンよ;…」
嬉しいながらも、そんなことは信じられないのが本音だ…

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