PiPi's World 投稿小説

声のお仕事なんですが。
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

の最初へ
 58
 60
の最後へ

声のお仕事なんですが。 60

ゲームより、実際の作品で演じたいってのもあるけどねぇ。

「これの声優さんが集まってライブなんかもやりますね」
「うーん、私そういうの得意じゃないからなぁ」
「リコさんってあまりキャラソンもやらないイメージですけど」
「歌うのってちょっと苦手だね…」

同期の売れっ子がアーティストデビューする話も聞いた。
私には遠い世界に感じる。

「そうなんですか?…リコさんって雑誌とかにも絶対に顔を明かさないから、ファンの人たちの間では謎めいた存在になっていますもんね…」

「それは仕事柄仕方ないのよ…美月ちゃんみたいに若くて可愛い人が顔を晒すのはいいけど、私みたいなのが可愛いキャラの声を出してるなんてアニメファンが知ったら、絶対にガッカリするもの…」

「そんなことないですよ。リコさんって背も高いしモデルさんみたいじゃないですか」
「周りのみんな可愛いもん…私気後れしちゃうくらいなのに」
「そうですかぁ?」

いやいや、どう見たって美月ちゃんの方がいい女だよ。

「プロデューサーさーん!」

「いいですよ、一ノ瀬さん!」
「うーん…ホントにこれでいいのかなぁ…不安しかないです…」

「そんな心配いりませんよ…今までベールに包まれた一ノ瀬凜子さんがこの企画に参加していただけるだけで、世間は大騒ぎになること間違いなしですからね…」

世間なんて大袈裟な;…
騒いだとしても、一部のマニュアに過ぎないだろうに;…

私が世間に知られるようになったのは去年放送された「魔法少女戦記」…あれでヒロインの役を手にしなかったら引退して実家に帰るって考えてたくらい、今までのキャリアは泣かず飛ばず。
あの作品も単なる深夜の知る人ぞ知る名作、で終わっていたならまだしも、ストーリーがすごい、とか何とかで一躍表に出ちゃったんだからなぁ…
劇場版のアフレコも始まりそうだし。

「リコさんのキャラ、どうです?」
「一見どこにでもいそうな普通の子だけど、天賦の才能を持っている、って」
「まさにリコさんですねぇ」

SNSでこの小説を紹介

アイドル/芸能人の他のリレー小説

こちらから小説を探す