声のお仕事なんですが。 31
「いえ、いえ;…さっきも言ったように昔っから女の子とはからっきしで;…」
照れて頭を掻く大地くん…晒される脇の毛に、凜子は何かを期待してしまう…
「あらぁそれなのに…こんなもん常備している訳ぇ〜?」
手にしていたさっきのスキンの箱を掲げる…
可愛い子を演じているんだろうけど、これで大地くんの本性をあぶり出せるはよね…
「あ、ああ…それは…」
「まあ、彼女はいないとしてもそういう関係の女の子はいるわけだ」
大地くんは観念したのか苦笑いしながら頭を掻いた。
「可愛い顔してテクニシャンなのね?舞をどんな風に食べちゃったのかなぁ」
「あ、ああ…その…」
言い訳より身体が欲しい。
私は自分から動いて唇を重ねた。
欲求のままに‥自分からこんなに積極的に攻めにいくなんて、何時ぶりだろう?…
ましてはこんなに若い子と関係を持つのは凜子にとっては初めてだった…
キスをしながら張りのある背中に手を回し、その滑らかな若い肌の感触を確かめるように弄る…
「逞しいのね、素敵…」
「あ、あっ…凛子さんっ…」
「ねぇ、もっと、楽しみましょっ」
私はさっき閉めた寝室に大地くんを連れて入る。
薄暗いベッドの前で抱き着き、また啄むようにキス。
大地くんをその気にさせて、2人でベッドになだれ込む。
大地くんを仰向けに寝かせ、触る手を胸板から滑り下ろすようにして股間に持っていく…
…ん?
「すいません;…出したばっかりだから;…」
恥じるように謝る大地くん…
ああ舞にイかされたちゃったのね…