声のお仕事なんですが。 30
「ああ…んっ、もっと、もっと、して…」
舞が快楽に咽び泣きながら求める。
その声を聞いてるうちに私のパンティのさらに奥がジンワリと濡れ出しているのが嫌でもわかる…
曇りガラスの向こうで2人が繋がり始める。
パンパンという音と舞のくぐもった声が繰り返し聞こえる中、私はいったん浴室から離れた。
リビングに置いてある大地くんの鞄に手を伸ばす…
ファスナーを開けると教科書やノートと一緒に小さな小箱を見つけてしまう…
それはコンビニで売っていそうなスキンの箱だった。
やっぱり大地くんは童貞じゃなかったのか…
“そういうことはしてはいない…”と、その言葉を信じ込んでいた凜子はどこかがっかりしてしまう…
まあ彼女はいなくても、付き合いのある女の子はいたっておかしくないものね。
期待し過ぎていたのかも。
「ありがとうございます…いいお湯でした」
「こちらこそ…舞は?」
「あっ、まだ1人で…身体洗うみたいな…」
…見え透いたウソだね、ソレは。
やっぱり満足は出来なかったのね;それで1人で…
舞には悪いけど、そうであったことに胸を撫で下ろしてしまう…
案外あのイキそうな喘ぎ声も、大地くんへのサービスだったのかもしれないはね…
「案外いい身体しているんだぁ…細マッチョってとこかしら…」
大地くんは上半身裸で、首にタオルを掛けていた。
「浪人生だからって勉強ばかりしてても退屈ですからね、今は週2でジム通いしてるんです」
「へぇ、熱心だね」
「ええ、もともと高校までサッカーやってましたし、体力には自信ありますし」
サッカーね、アニメでもやらせてもらったな。
あの時は確か女子マネージャー役だったなぁ。
「それじゃあモテたんじゃないの?」