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声のお仕事なんですが。
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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声のお仕事なんですが。 27

「狭いでしょ?…一人っきりだと調度いい広さなんだけど…」
久しぶりの来客に凜子はどこか緊張してしまう。
まして男を招いたことなど初めてだった。

先に入りベッドルームの扉を閉める。
ベッドが見えていると、何か生々しさを感じるものね;…

「ところで君、名前は?…」

「え、あっ…大地、中崎大地っていいます…」
彼は俯き気味に小さく言った。

「大地くんね。いい名前」
「かっこいいですね」
「そんな…名前負けだってよく言われるのに…」

私はキッチンで人数分のお茶を用意する。

「歳は?…大学生かしら?…」
「あっいえ、浪人中です;…今日も予備校の帰りで;…」

「へぇ〜それじゃあ勉強漬けの毎日な訳?…」
「まあ…大学生になった友達みたいには遊べませんね…」

「それって息抜きも出来ないってことなの?…」
「あっはい;…親に余計な負担を掛けているんで…息抜きなんてしてられなくて;…」

学生時代が懐かしいと思ってしまう。
大学生しながら声優の仕事はなかなか大変で、単位落としかけて留年の危機をギリギリで乗り越えたときもあったなぁ。

「ごめんね、勘違いしちゃったみたいで」
「いえ…あんな状況だったら…」
「舞のカッコがちょっと問題よねぇ、放っておいたら犯されておかしくないのよ」
「私はそれでも歓迎ですけど?」
おい、困った顔してたのは誰だい?

「息抜き出来ないって…やっぱりそういう事も控えているの?…」
おいおい舞;…
ますます大地くんは困った顔してるじゃない…

「あっ;…女性関係ってことでしたら…僕カノジョとかいませんから;…」

「あらぁ…それでも一人ではヤルんでしょ?…」
舞ったら身を乗り出しちゃって;…
まあ若い男の子の性事情って、私だって興味はあるけど…

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