Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 9
帰り道に夕食を済ませ、賢太郎の住むマンションへ。
理「賢太郎さんのお部屋のお掃除ですね!」
賢「そんなになってないよー」
理「前に私が来たとき、すごかったじゃないですか」
賢「恵里子さんが出入りしてるだろうし…」
もちろん、秘書である恵里子も合鍵を持っている。
定期的に賢太郎の部屋を訪れては掃除や片づけをしているようだ。
賢太郎の部屋へ。
あ・理・愛「おじゃましまーす」
賢「先にシャワー使っていいけど」
あ「ありがとうございますー」
理「片付いてますねぇ」
賢「それなりにね」
愛「ちょっと残念ですね」
賢「…何を想像していたんだい?」
理「もし散らかってたら私達の出番!的な」
賢「大丈夫だよ」
あ「最近誰が来ましたか?」
賢「一番最近は麻衣子さんだね」
理「麻衣子さんは…ならいいのか」
その後、全員シャワーを済ませ、後はテレビを見たりお菓子を食べたりして過ごしていた。
愛「ふぁあ…」
賢「そろそろ寝るかい?」
あ「そうですね」
賢「みんなで僕のベッドを使えばいいよ」
理「賢太郎さんは?」
賢「僕はこっちで寝るから」
愛「気を遣わなくても…」
賢「いや、君達がお客さんなんだから」
賢太郎はリビングに毛布を持ってくる。
あ「賢さんも一緒に入れば問題ないのに」
賢「僕が来たらいくらあのベッドでもあぶれちゃうでしょ」
不満そうな3人を制して、一人リビングで横になる賢太郎。
3人は仕方なく寝室へ向かった。
こうして4人は眠りについた。
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夜中。
賢太郎の寝室。
今は理沙・あんり・愛の3人が使っている。
理「ふぅ」
理沙が目を覚ました。
起き上がって、寝室を出た彼女は、トイレに向かう。
理「(賢太郎さんは…)」
そのとき。
トイレの水を流す音が聞こえた。
理「?」
出てきたのは賢太郎。
賢「あれ、理沙ちゃんもトイレ?」
理「ええ」
理沙がトイレを済ませて戻ってくる。
理「賢太郎さん」
賢「何かな」
理「ちょっといいですか?」
賢太郎は身体を起こして、机にある照明スタンドの明かりをつける。