Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 72
桃子「千夏ちゃん・・・。」
千夏「あっ!」
亜里沙「どうしたの?」
桃子「いえいえ。」
千夏「何でもないです。」
そんなことを話していると、賢太郎とあんりが目を覚ました。
賢太郎「あれ?桃子ちゃんに、げっ、千夏・・・、それに、亜里沙ちゃん・・・、どうしたの?」
千夏「また言われた・・・。」
あんり「桃子ちゃん、千夏ちゃん、お帰り。それに、亜里沙さん、いらっしゃい。」
桃子「ただいま。」
亜里沙「おじゃまします。って、何で、あんりちゃんが居るの?」
あんり「いや、あの〜・・・。」
賢太郎「それより、千夏、桃子ちゃん、亜里沙ちゃん、着替えるから、リビングで待っててくれる?」
桃子、千夏、亜里沙「はい。」
3人は、賢太郎に言われた通り、リビングに向かった。
そして、賢太郎とあんりは、着替えを終えてからリビングに向かった。
賢太郎「ごめんね」
亜里沙「いえいえ、私の方が急に来ちゃったんですから」
あんり「びっくりしました」
亜里沙「ちょっと遊びに来ただけなので、もう少ししたら帰りますよ」
千夏「えー、亜里沙さんもお泊まりしようよ」
あんり「そのうち、理沙や愛ちゃんも咲子さんも戻ってくるし」
亜里沙「そんなにいるんだ…しかも咲子さんも」
賢太郎「夜には優梨子さんもくるし、いずれ亜里沙さんにも言わないといけないこともあるから、泊まっていかない?」
亜里沙「そうだね…賢くんがそう言ってくれるなら」
桃子、千夏「やったー!」
賢太郎「おいおい・・・。」
あんり「うふふ。」
亜里沙「・・・?」
賢太郎「それより、咲子さんに電話をして、晩御飯の人数追加を頼まないと。」
あんり「そうですね。あたしが連絡しますね。」
賢太郎「お願いね。」
あんり「はい。」
そして、あんりは、咲子に電話をして、亜里沙の分も追加して貰うように頼んだ。
賢太郎「どうだった?」
あんり「大丈夫だそうです。それに、今仕事終わりの優梨子さんと合流して、買い物をしているので、終わったら、恵里子さんも連れて来るそうです。」
亜里沙「えっ!恵里子さんも来るの?」
賢太郎「そうだけど・・・。どうしたの?」
亜里沙「すごい人数になっちゃいますね。」
賢太郎「昨日の夜も、僕を含めて、6人居たからね。」
亜里沙「えっ、そんなに居たのですか。」
あんり「はい。」
千夏「あたしと桃子ちゃんも泊まったし。恵里子さんと咲子さんも。」
亜里沙「あと1人は?」
あんり「あたしです。」
亜里沙「賢くんの周りには、沢山の女の子が集まるね。」
賢太郎「そうみたい・・・。」
亜里沙「それだけ、賢くんはみんなから愛されてるってことだね」
千夏「そうですよね〜」
賢太郎「いや…そんなこと言われるとね〜…」
桃子「本当ですよ?」
亜里沙「賢くんのお父さんが亡くなって、たくさんの人が事務所を出ていったけど、私はそんな気なんてなかった」
桃子「私もです」
亜里沙「それは、今残ってる人全員が賢くんのことが好きだからなんだよ」
あんり「好き…」
賢太郎「そうなのかな?」
千夏「そうだよ。そうじゃなければ、あんりさんは、賢くんの赤ちゃんなんか、産むつもり無くなっちゃうよ。」
あんり「千夏ちゃん・・・。」
亜里沙「へ?千夏ちゃん、今何って言った?」
賢太郎「あっちゃ〜。」
亜里沙「賢くん、何か隠してる?」
賢太郎「ちぃなぁつぅ〜!」
千夏「賢くん、こわいよ〜・・・。」
亜里沙「賢くん!正直に答えて!」
桃子「亜里沙さん、落ち着いて・・・。」
亜里沙は、賢太郎に問い詰めようとしたが、桃子に制止されて、落ち着きを取り戻した。
亜里沙「で、千夏ちゃんが言ったこと、正直に話して。」
あんり「実は、今、あたし、妊娠しているのです。」
亜里沙「妊娠ねぇ〜・・・。えっ、えぇ〜〜〜!あんりちゃんが妊娠!で、父親は誰?」
賢太郎「僕です・・・。」
亜里沙「賢くんねぇ〜・・・。うそ・・・、本当なの?」
賢太郎「はい・・・。」
あんり「そうです。」