Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 50
…その結果。
恵里子と咲子は、賢太郎の顔を見て、驚くことになった。
どれだけ飲ませても、賢太郎は顔色ひとつ変わらなかったからだ。
恵里子「…うっそ」
咲子「パパさんと大違いじゃん」
賢太郎の父・賢三は、とにかく酒に弱く、ビール1杯で顔が真っ赤になってしまうほどだったという。
賢太郎「自分でも、意外なくらいいけるんだと気づきました」
恵里子「上出来よ」
咲子「賢太郎くん、誕生日いつ?」
賢太郎「あと半年くらいありますけど…」
恵里子「待てないよ〜」
賢太郎「えっ?」
恵里子「だって、そんなにお酒が強いから、丁度いい相手になるし・・・、それに、あたし達が飲み屋で飲み潰れても、ちゃんとしてくれそうだし・・・。」
賢太郎「そういうことですか…お二人とも大人なんですから」
咲子「誰かを頼りたいこともあるんだよ」
賢太郎「僕はこれで寝ますけど、お二人ともあまり飲みすぎないでくださいね」
恵里子「わかってるよ。明日は賢太郎くんに抱いてもらうんだからね!」
賢太郎「(そうだった…)」
咲子「明日は理沙ちゃんと愛ちゃんが来るんでしょ?ゆっくり休んで明日に備えてね」
賢太郎「は、はい…」
賢太郎は寝室に戻る。
賢太郎「桃子ちゃんと千夏に、明日予定があるから、まだ救われたほうか…」
そして、賢太郎は、ベッドにあんりが眠って居る為、ソファーに毛布を持って行き、そこで眠りに就いた。
翌日の朝。
賢太郎が目を覚ますと、ベッドにあんりの姿が無かった。
「…あれ?」
賢太郎は一瞬焦った。
そのとき、部屋のドアが開く。
「おはようございます、賢さん」
あんりだった。
「賢さん、ごめんなさい。疲れてたんですよね?」