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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 34


「あんりちゃん…」
「賢さん」
あんりは賢太郎に対して微笑む。

「私、賢さんの子供、産みます!」
「…うん、そう言うと思った」
「最初はどうしようと思ったけど、咲子さんの話を聞いているうちに、嬉しくなったんです」
あんりの表情に、迷いはなかった。

「じゃあ、僕の方も、ケジメをつけなきゃいけないな…」
「賢さんはいいですよ」
「えっ?」
「麻衣子さんとか理沙とか、うちの事務所の人たちは皆賢さんのことが好きだと思います。そこで抜け駆けした私が、とやかく言える立場じゃないので…」

あんりは続けて言う。
「事務所の人限定で、浮気OKです!」
高らかに笑顔で宣言したあんりだった。

「あんりちゃん、ちょっと待って。浮気OKの話しより、もっと大事な話しがある。」
あんりは、賢太郎が普段みんなの前では見せない、真剣な顔を見て、少しびっくりしていた。
「賢さん、大事な話しとは。」
「あんりちゃん、僕と結婚して下さい。」
「えっ、賢さん、今、何て言ったのですか?」
「だから、僕と結婚して下さい。」
「えっ、えぇ〜〜〜〜〜!」
あんりは、賢太郎の言った一言に、ものすごくびっくりした。
「賢さん、あたしと結婚ですか?」
「そうだけど。あんりちゃんは、嫌なの?」
「そんなこと・・・無いです。ただ、みんなを差し置いて、あたしが、賢さんと結婚だなんて・・・。」
「そんなことは無いよ。ただ、あんりちゃんのお腹の中には、僕とあんりちゃんの赤ちゃんが居るのだから。その赤ちゃんを父親無しにすることが出来ないからだよ。それに、僕は、あんりちゃんのことを愛してしまったから。」
「賢さん、それ本当なの?」
「ああ、そうだとも。僕は、あんりちゃんの優しさに牽かれたし、みんなのことを思う気持ちも知っているから、だから、僕は、あんりちゃんのことを愛してしまったのだよ。」
あんりは、僕の言ったことを聞いて、目に涙を浮かべ、頬に薄らと流していた。
「賢さん・・・、本当に・・・、あたしみたいな子で・・・、良いのですか?」
「ああ、そうだよ。僕は、あんりちゃんの傍に居たい。だから、僕と結婚して下さい。そして、あんりちゃんが、無事に高校を卒業してから、籍を入れよう。」
「賢さん、本当に、本当に良いのですか?」
「ああ、本当だよ。」
「賢さん・・・。」
賢太郎は、席を立ち、泣きじゃくっている、あんりに近づき、あんりを抱きしめ、お互いの顔を見つめ合い、そして、ゆっくりとキスをした。

ーその光景をドアの隙間から覗き込んでいた恵里子と咲子。

「言ったねー、賢太郎くん」
「彼も一人前の男ね」
「あんりちゃん、すごく嬉しそう」
「…あとはこの事実を麻衣子たちがどう受け止めるかだね」

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