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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 32


―検査の結果、あんりの妊娠が判明した。
「賢さん…」
「僕のせいだ。ごめん…」
「そんな、そんなこと無いです!」
俯く賢太郎、それを見てあんりの瞳から涙が落ちる。


―仕事場に戻る咲子。

「あれ、エリちゃん」
「咲子ちゃん、久しぶりね」
恵里子だった。

「まだお仕事やってるの?」
「ううん、今は賢太郎くんの秘書をやってるの」
「へぇ、そうなんだ」
「ところで、賢太郎くん、ここに来てるそうだけど…」
「うん…さっき、産婦人科の診察室に向かったけど…何かあったの?」
咲子が恵里子に尋ねる。

「説明は、後でするから、案内して。」
「解ったよ。案内するよ。」
そして、恵里子と咲子は、産婦人科の診察室に向かい、診察室のドアをノックした。

ノックしても反応が無いので、咲子がドアを開ける。

診察室の中。
賢太郎とあんりは、目を合わせることなく、共に俯いていた。
あんりは肩を震わせ、すすり泣いていた。

「…二人とも何が」
咲子が恵里子の肩に手を置く。
「今は、問い質さないほうがいいよ」
「でも…」
「この状況、なんとなく読めた」
「どういうこと?」
「きっと…」
咲子は恵里子に耳元でその事実を言う。

恵里子「賢太郎くん、ちょっと来て。」
賢太郎「はい。」
賢太郎は、恵里子と一緒に診察室を出て、ロビーに向かった。

ロビーの空いたイスに座る二人。
「…ごめんなさい、恵理子さん」
賢太郎は恵里子に頭を下げる。

「…別に、謝るようなことじゃないよ」
恵里子は優しく微笑んで言う。
「恵理子さん…」
「賢太郎くんとあんりちゃんの間には、紛れもない愛があったんだもの」

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