PiPi's World 投稿小説

Infinity〜若社長とグラドルたちの日常
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

の最初へ
 1
 3
の最後へ

Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 3

賢太郎は思った。
彼女達は、自分の思った以上に父・賢三への思いが強かったのだと。
麻衣子も、優梨子も、そしてここにはいない9人も、皆気持ちは同じだということを。
二人の話を聞く前には事務所を手放すことすら考えていたほど弱気だった気持ちを考え直さなければいけない。
賢太郎はそう感じた。

支払いを済ませ店を出る。
空はすでに深い闇に包まれていた。
優「賢くん家まで送っていってあげる」
賢「すいませんね」

店を出て少しして
麻「優梨子さん」
優「何かしら」
麻「私も坊ちゃん家で降りるよ」
賢「えっ?」
麻「坊ちゃん家でお泊りだよ。ダメかな?」
賢「いえ、そんなことは…」
先程の思いを聞いた後である。
突然閃いたような麻衣子の行動にも、賢太郎は断りきれない。
優「じゃあ、麻衣子も賢くんの家でいいのね?」
麻「うん」
優梨子の運転で車は賢太郎の家へ向かう。
2,30分くらいで車は賢太郎が住むマンションに着く。
賢「今日はありがとうございました」
優「こちらこそ」
麻「優梨子さん、またねー」
優「賢君に迷惑かけないのよ」
麻「わかってますよ!私も大人なんですから」
優「どうかな?」

優梨子の車が走り去る。
麻「さっ、行こう♪」
賢太郎の部屋へ向かう二人。

賢太郎の自宅マンションである。
半年前、賢三が入院するまでは二人で暮らしていた。
賢三は仕事で多忙、賢太郎も学校に通っていたため専属のお手伝いさんを雇っていた。
賢三が亡くなり、賢太郎が社長を継いでからはお手伝いさんとの契約は解消。
現在は賢太郎の一人暮らしである。

…とはいえ
健太郎のことを心配する事務所に残った11人のタレントたちは、それぞれが仕事の休みの合間をぬって賢太郎のお手伝いをしに来るという、ちょっと奇妙な状態なのが現状だ。

麻「この前よりきれいになったね」
賢「普段から気を遣ってはいるんですけど…誰がやったのかな」
実は、所属タレント11人は賢太郎の部屋の合鍵を持っている。
それぞれが賢太郎のお手伝いをするうちに必要だという声が高まり、そのうちの一人で名家のお嬢様である水橋愛が父親に頼んで作らせたのだ。

麻「今日は楽しかったよ」
賢「いえ、こちらこそ」
麻「坊ちゃんに元気になってほしいし、私達の気持ちも聞いてほしいと思ったんだよ」
賢「それは…ありがとうございます」

SNSでこの小説を紹介

アイドル/芸能人の他のリレー小説

こちらから小説を探す