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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 20


桃が賢太郎の家に来た数日後。
賢太郎は南の島の海にいた。

インフィニティ所属のグラドルの一人・宮津あんりの写真集撮影に同行していたのである。

現役女子高生ながら、Gカップという豊満なバストを誇り、明るく快活なキャラクターもあって目下人気も急上昇中のあんり。
これまで発売されたDVDも概ね好評で、ついにファースト写真集発売と相成った。

その撮影に同行した賢太郎だが、実は彼も人生で初めての海外経験である。
当初は
「僕も一緒に行って問題じゃないの?」
「賢さんもせっかくなので来てください!記念すべき私の初めての写真集なんですから」
と、あんり本人に言われたため、この海外同行となったのだ。


―砂浜で撮影。
どこまでも広がる青空と、燦々と照りつける太陽。
その下で黒髪ショートカットの女子高生グラドルは弾けんばかりの笑顔を見せる。

健康的に日焼けした小麦色の肌を、純白のビキニが包む。
そこから覗く豊満なボディ、胸の谷間。

「(…あんまり見すぎると、変な気分になりそうだな)」
遠くで撮影風景を眺めながら、賢太郎はなぜか自制心と戦っていた。

撮影は長丁場だ。
長時間に及ぶ現場でも、あんりは疲れた表情も素振りも一切見せない。
元の性格が体育会系の彼女にとっては、屁でもないのかもしれない。

ただ、その性格が以前は難だったことがある。
同い年の二宮理沙は、今でこそ親友の間柄ではあるが、この世界に入った頃の二人は度々衝突するほど、仲が悪かった。

アクティブで熱いあんりと、インドア派で冷淡な理沙。
この二人はどう見ても相性のいいコンビではない。
それでも同い年だからという理由で一緒に撮影することも多かったのだが、そのときになると必ずと言っていいほど喧嘩になってしまう。
実はこれには、生前の賢三も頭を悩ませていた。

その光景を度々目にしていて痺れを切らしていたのは酒井優梨子と村上恵里子の二人。
インフィニティでは最年長のお姉さんである二人は、ある日理沙とあんりを呼び出し、仲直りするよう促した。
しかし二人は喧嘩の理由をお互い相手に押し付けるな格好になり、そこでまた喧嘩が発生。

そんな二人を見かねて、優梨子が一喝。
「お互いに衝突するようでは二人ともこの事務所に必要ない」
と言い捨てる。
この言葉をきっかけに、衝突していた二人は歩み寄り、いつしか仲直りしていた。
今ではいつも一緒にいるくらい仲のいい親友である。

「(そんなこともあったな)」
当時は社業に全く縁のなかった賢太郎も、二人の関係はよく知っていた。
「(優梨子さんや恵理子さんがいたからこそ、うまくいったんだろうな)」
あんりの撮影風景を見ながら、当時のことを振り返っていた。

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