Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 19
「桃さん…」
「賢ちゃん♪」
二人の目が合った。
「私のこと、好き?」
「好き、だなんて、言えるわけないです…でも、嫌いなわけがない、のは事実です」
桃はニコリと笑う。
「馬鹿な聞き方しちゃったかな。賢ちゃんは、インフィニティの社長として、皆を愛してるんだもんね」
「まあ、そういうことです」
「私だけが独占欲出しちゃったね、ごめんね」
「いえ、僕は皆さんと同じように、桃さんも大好きなんです。謝ることはないですよ」
「賢ちゃん…」
…カッコいいことを言ったつもりの賢太郎なのだが。
「う、わ、も、桃さん…!」
「うふふ…」
桃の手の動きを忘れていた。
「桃さん、ちょ、っと…」
「我慢しなくていいよ」
「あ、あの…もう…」
「我慢せずに出しちゃっていいよ〜」
桃は楽しそうに賢太郎の男根を扱き続ける。
「う…ぁあ!」
賢太郎の我慢は限界に達した。
男根から勢いよく白濁色の液体が噴き出した。
「おお〜いっぱい出たね〜」
桃がニコニコ笑って言う。
飛び散った精液を指で取り、それを舐めてみる。
「ふふ…賢ちゃんのは濃いねぇ」
賢太郎は恥ずかしそうに、桃とは視線を合わさない。
「(賢ちゃんは、もっと女の人と関係を持つべきなんだよ)」
恥ずかしそうに風呂に入る賢太郎を、桃が見つめる。
「(賢ちゃんは、見たところ、もう『経験』はしてるんだろうな)」
桃が賢太郎を見る目は、彼女・恋人というより、母親に近いものがある。
「(賢ちゃんは年下の女の子に優しくしてあげられるだろうか)」
「じゃ、私は出るね」
「あ、はい」
桃は賢太郎を残し、浴室から出る。
「(私は出しゃばるべきではない。賢ちゃんを男にするのは、麻衣子ちゃんあたりがやってるでしょ)」
桃には、交際している男性が別に存在する。
「(私は、賢ちゃんの成長を後ろから見守っていよう)」