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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 169

「3年前…か」
窓の向こうの風景を見ながら、麻衣子が言った。

「もう、そんなに経つんだね」
「時の流れは早いね」
桃と心が口々に言う。

「まあ、あくまで僕の想像なんですけどね…」
「うん、大体あってると思う」
「そうですか…」

賢太郎は不安そうに4人を見つめる。
しかし、4人はまったく気にしない風に賢太郎を見つめる。

「心配しないで」
美冬が言う。
「私たちは、もう大丈夫。あの時あったことは事実で、ふさぎこんだこともあったけど、もう大丈夫だから。順子やかほる、あゆみもそう。みんな、今は前を向いて歩み続けてる…だから」
「何も問題ない、ってこと」
麻衣子が最後に言った。

「そうですか…僕だけ、変に心配したりして、申し訳ないです」
「いいよ。賢太郎くんが、それだけ私たちのことを思ってくれてるって、すごく嬉しいから」
心がニコッと微笑んだ。

「これからも、頑張っていきましょう、ね」
『うん!』
賢太郎は、4人の笑顔を見て、不安を払拭できた、と感じた。


その頃…
細かいチェックを済ませ、もう一度外出しようとした恵里子が、窮地に陥っていた。
事務所近くでうろついていた男2人に、ナンパされてしまったのだ。

恵里子「なっ、何なんです、貴方たちは・・・。」
男A「中々イイ女じゃないか・・・。」
男B「そうだな・・・。」
男たちは、恵里子に触ろうとしていた。
恵里子「イヤ、触らないで・・・。」
男たちが、恵里子の腕を掴もうとしていると、雅がその現場を見ていた。
雅「あっ、恵里子さんがナンパされている・・・。直ぐに賢くんに言わないと・・・。」
雅は、賢太郎の元へ走って行って、社長室の扉を勢いよく開けった。
賢太郎「あっ、雅、どうしたの?」
雅「賢くん、大変!恵里子さんが、外で変な男2人にナンパされていて、恵里子さんが抵抗しているの・・・。」
賢太郎「何だって!」
賢太郎は、社長室を出ると、事務所のビルの玄関に向かって走り出し、雅と心たちも後を追った。

玄関を飛び出す賢太郎。

「雅、どっちだ?」
「あっち!」
雅が指示した先に向かって駆け出す賢太郎。

そこには…
「えっ?誰もいない…」
「雅、ホントに見たのか?」
「うん、恵里子さんが2人の男に…嫌がってたんだけど…」
恵里子の姿はない。
首を傾げる賢太郎。

「…賢くん、これは不味いぞ」
「どういうことですか、麻衣子さん」
「恵里子さんは、連れ去られたんじゃ…」
「なんだって…」
賢太郎の表情が凍りつく。

すると、騒ぎを聞きつけた咲子がやって来た。
咲子「賢くん、恵里子がナンパされてたって・・・、あれ?恵里子は?」
麻衣子「姿がみえないの。連れ去られたのかと・・・。」
すると、咲子は自分の携帯を操作を始めた。
賢太郎「咲子さん、どうしたのですか?」
咲子「ちょっと待ってね。今、恵里子の居場所を探しているから。あっ、見つかった・・・。」
咲子は、賢太郎の目の前に携帯を差し出した。

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