Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 17
脱衣所からも、浴室の中の桃の姿はよくわかる。
小柄だが、出るところは出ている。
いや…出過ぎと言おうか。
彼女もバスト90というグラマーな身体を持つグラドルである。
「(うちはそういう人ばかりだからな)」
賢太郎も服を脱いで浴室へ。
「はいはい、こっちにお座り」
桃はシャワー手前のプラスチックいすに座るよう促す。
「いやもう、わざわざ」
「賢ちゃんだからしたくなるんじゃない」
後ろにいる桃は一糸纏わぬ状態。
見まいとする賢太郎だが、正面には大きな鏡。
後ろに立つ桃の身体ははっきりと映っていた。
「♪〜」
桃は上機嫌なご様子。
鼻歌まじりで賢太郎の背中をスポンジで擦る。
一方、賢太郎の緊張感は次第に増していた。
…股間のほうも。
表情では何事もないように見せる賢太郎。
しかし、内心必死である。
桃は賢太郎の背中をシャワーで洗い流す。
「如何でしょうか」
「ええ、気持ちよかったです」
その後で桃は続ける。
「じゃあ、前も洗ってあげましょう」
「えっ」
その言葉に賢太郎は焦る。
「いや、いいですよ、自分でやりますから…」
「いやいや、遠慮するでないよ〜」