賢太郎「う、うん…」
雅「？」
賢太郎「まったく、なんで…」
雅「賢くんに会いたかっただけだよ。それ以外にないし」

千夏「また急だなぁ」
雅「あ、千夏♪」
賢太郎「千夏が呼んでんじゃないよな…」
千夏「私からは呼ばないよ」

心「久しぶりでいいじゃない」
雅「うぇ！？心さん、引退したんじゃ…」
心「他人を勝手に引退させないでくれる？」

雅「でも、心さんがここに居るということは、まさか美冬さんと順子さん、かほるさん、あゆみさんも居るの・・・？」
心「そうよ。当たり前でしょう。」
雅「美冬さんには、会いたくないな・・・。」
美冬「誰に会いたくないって？」
雅「うっ、美冬さん・・・。」
美冬「よお、雅、久しぶりじゃないの。」
雅「お久しぶりです・・・。」
あんり「賢太郎さん、ここでは何ですから、リビングに行きませんか？」
賢太郎「そうだね。皆さん、リビングに行きましょう。雅もね。」
雅「うん。お邪魔します。」
賢太郎「心さん、和室に居る香織ちゃんと遥香ちゃん、香穂ちゃんもリビングに呼んで貰えますか。」
心「了解。」
雅「？」
賢太郎とあんり、千夏、美冬、雅は、リビングに、心は、香織と遥香、香穂を呼びに和室に向かった。

雅「あ…えっと、初めまして、相原雅です」
あんり「こちらこそ初めまして。宮津あんりです」
雅「あんりさんも、インフィニティの…？」
あんり「そうだよ。多分、雅ちゃんの移籍した後だったんじゃないかな…デビューしたのって」
雅「そうですか…」

千夏「それに、あんりさんは、賢くんの奥様になったんだよ。」
雅「えっ、奥様って、まさか・・・、賢くん、結婚したの？」
賢太郎「あ、ああ、そうだよ。僕は、あんりと結婚するんだよ。」
千夏「それに、あんりさんのお腹の中には、賢くんの赤ちゃんが居るの・・・。」
雅「えっ、えぇ〜〜〜！うっ、嘘だ〜！」
あんり「雅ちゃん、嘘じゃ無いよ。確かに、あたしのお腹の中には、賢さんの赤ちゃんが居るの・・・。」
雅「賢くん、本当なの？」
賢太郎「本当だよ。あんりは、僕との間の赤ちゃんを妊娠しているのだよ。」
雅「うっ、うう、賢くんが、あたし以外の人と結婚して、赤ちゃんを作るなんて・・・。酷い、酷過ぎる・・・。」
雅は、賢太郎たちの前で、泣き崩れた。

あんり「えっ、雅ちゃん…？」
賢太郎「…そんな」
千夏「やっぱりね…雅は賢くんのことが好きだったんだよ」
賢太郎「で、でも、雅ちゃんは、父さんが亡くなってから、すぐに事務所を移籍したじゃないか…なんで」
千夏「雅のお父さんと、賢くんのお父さんは、同級生だったよね？昔から知ってる仲…賢くんのお父さんが亡くなったとき、雅のお父さんは事務所が無くなると思って雅を移籍させたの…」