Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 148
順子「それだったら、わたしから良い?」
かほる「良いよ。その次は、わたしで良い?」
あゆみ「その次は、わたし。」
心「それじゃあ、その次はわたしね。」
美冬「わたしが最後ね。」
心「その順番で、良いね。」
順子、かほる、あゆみ、美冬「は〜い。」
順子「それで、心と美冬にお願いがあるの。」
心「どうしたの?」
かほる「わたしたちが、順番でお風呂に入っている間、遥香たちを見張っていて欲しいの。」
美冬「どうして?」
あゆみ「この子たち、ちょっと悪戯をしたので、お仕置きをしないといけないから。」
心「解ったよ。見張っておくよ。」
順子「お願いね。」
順子とかほる、あゆみは、和室を出ると、ゲストルームに向かった。
ゲストルームの衣装箪笥…
順子「この中に入ってるわけね」
かほる「…にしても、いつの間に買い集めたんだか」
あゆみ「エリちゃんならやってくれるさ」
タンスにはそれぞれの個人名が記されている。
順子「私たちのもできてるし」
あゆみ「まあ、親切ですねえ」
かほる「…全部賢太郎くんの給料から出てるのが申し訳ないなぁ」
3人は着替えのパジャマを持って浴室に向かった。
その頃、賢太郎の寝室。
ベッドの上に腰を下ろした賢太郎は、ソファーの上に座った、千夏と桃子と話しを始めた。
賢太郎「千夏、何故俺がロリコンだと思うのだ?」
千夏「だって、小さい子たちに人気だもの・・・、それに賢くん、小さい子に優しいから、それで思ったの・・・。」
賢太郎「桃子ちゃんは?」
桃子「あたしは、賢太郎さんは、ロリコンでは無いと思います。」
賢太郎「どうして?」
桃子「だって、誰にでも優しいですから・・・。」
賢太郎「桃子ちゃんは、良く解っているね。それに引き換え、千夏は・・・。」
千夏「ふふんっ、でも、賢くんだって満更でもないでしょ?」
賢太郎「どういうことだよ」
千夏「こういうこと♪」
千夏は賢太郎の本棚をゴソゴソと漁り始めた。
賢太郎「ちょ、ちょっと千夏!」
賢太郎が焦りだす。
千夏「これを見たまえ桃子ちゃん」
桃子「えええっ!?」
千夏が取り出したのは、インフィニティ以外の事務所に所属するジュニアアイドルの写真集。
千夏「これはどう言い訳するの?」
賢太郎「いや、それは…みんなの撮影の参考になると思って…」
賢太郎の答えがしどろもどろになる。
千夏はそんな賢太郎の言い訳を無視したが
千夏「…賢くん、未練あるな?」
賢太郎「へ?」
千夏は5冊ほどの写真集をまとめ、賢太郎に見せる。
『相原雅』
かつてインフィニティに所属し、賢三の死後、事務所を移籍してしまった人気アイドル。
千夏は彼女と仲がよく、今でもいっしょに遊んだりしている。
千夏に、雅の写真集を見せられて、賢太郎は動揺した。
賢太郎「どうして、千夏がその写真集の事を知っているのだ・・・。」
千夏「だって、賢くんのこと、何でも知っているから。あたし、賢くんの幼馴染だもん。」
賢太郎「うっ、そうだった。」
千夏「賢くん、雅のこと、好きなんでしょう?」
賢太郎は、千夏に雅のことを言われて、直ぐに否定した。
賢太郎「違う。僕には、あんりちゃんが居るから・・・。」
千夏「ほほぉ〜。そうですか・・・。あんりさんですかぁ〜・・・。」
千夏は、賢太郎の顔を覗き見ながら、賢太郎を弄った。
賢太郎は、千夏に弄られて、再び頭に来た。