Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 143
心「まあでも、実際はそんなでもないかもね」
桃子「と、言いますと?」
心「衣装代や水着代は経費で出るし、何より賢くんにはパパさんの残した資産があるわけだしね」
千夏「まあ、賢くんは仮にも社長だしね」
賢太郎「いえ、会社の財務はすべて恵里子さんに任せてるので、僕が管理するのは…」
心「…賢くんは与り知らぬってことか」
そんなやり取りに、香織・遥香・香穂の3人がやってくる。
香織「ねぇ〜、賢太郎お兄ちゃん。」
賢太郎「どうしたの?」
遥香「早くお風呂に行こうよ。」
賢太郎「ちょっと待っててね。」
香穂「あたしたちの着替えは?」
心「ここにあるよ。」
心は、香織と遥香、香穂の3人に、それぞれの着替えの下着と、パジャマを渡した。
賢太郎は、心の手際の良さに、少しビックリした。
賢太郎はちびっ子3人と一緒に浴室に向かった。
千夏「心さん、手慣れてますね」
心「歳の離れた弟と妹がいてね。ちょうどあの子たちと一緒くらいなんだ」
桃子「へえー」
心「だから、あの子たちは私にとって娘というよりも妹って感じが強いんだ」
あんり「そうだったのですか・・・。」
桃子「弟か妹かぁ〜。良いな、あたしも欲しかった・・・。」
千夏「そうだったね。桃子ちゃん、お兄さんが居るだけだもね。」
心「へぇ〜、桃子ちゃん、お兄さんが居るのだ。」
桃子「はい。年の離れた兄が居ますけど、今は、結婚して、子供もいますよ。丁度、香織ちゃんと遥香ちゃん、香穂ちゃんと同い年の女の子ですけど。」
あんり「そうなの・・・。」
桃子「はい。」
心「その子、かわいい?」
桃子「はい。とってもかわいいです。」
千夏「でも、あたしを見ると、逃げちゃうけど・・・。」
桃子「千夏ちゃんが、一回脅かすからだよ。」
千夏「うぅ〜・・・。」
あんり「あらあら。」
心「それは、千夏ちゃんが悪い。」
あんり「それより、リビングに戻りませんか?」
心「そうだね。」
あんりと心、千夏、桃子は、ゲストルームを後にし、リビングに向かった。
リビングでは順子・かほる・あゆみ・美冬がくつろいでいる。
順子「賢太郎くんはちゃんと出来てるかな?」
千夏「大丈夫でしょう。賢くんは何でも真面目にやるタイプなので」
かほる「娘の相手をしてると、賢太郎くんがパパみたいに見えるね」
あゆみ「…うちの旦那様は賢太郎くんです」
あんり「あの…」
あゆみ「冗談です。そんな、本気で言ったらあんりちゃんに申し訳ない」