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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 120

あんり「お父さん、どうしたのコレ。」
あんり父「ああ、お母さんが、あんりと瀬田さんの為にって頑張って作ったんだよ。」
あんり「どうして?普段通りにしてくれれば良かったのに・・・。」
あんり父「久しぶりにあんりが帰って来るって、お母さんが喜んだからだよ。それに、あんりが初めて男の人を家に連れて来たからもあるけど。」
すると、あんりは、少し涙ぐんでいた。
それを見た賢太郎は、あんりに声を掛けた。
賢太郎「あんりちゃん、良いご両親を持ったね。」
あんり「はい。」
すると、あんりの母親も、和室に入って来た。
あんり母「あんり、おかえり。瀬田さん、ようこそ。」
あんり「ただいま、お母さん。」
賢太郎「お邪魔しています。」
あんり「お父さんと、お母さんが揃ったから、あたしと、賢太郎さんから、重要な話しがあります。」
賢太郎「お聞きいただきたいんですけど。」
あんり父「まあ、立って話すのもあれだからで、座りましょう。」
あんりの父親の一声で、賢太郎とあんりが横に並んで座り、座卓を挟んで、賢太郎の前にあんりの父親、あんりの前にあんりの母親が座った。

賢太郎「突然の訪問と報告で申し訳ありません」
賢太郎はあんりの両親―父・宮津義之と母・京子を前に、頭を下げる。

賢太郎「僕、瀬田賢太郎は、お二人の娘さん・あんりさんと結婚することになりました」
義之「おお…」
京子「まあ…」
二人は驚きながらも、しかし不愉快な顔はしなかった。

賢太郎「あんりさんのお腹には、新しい命も宿っています」
義之「そ、それは…」
賢太郎「何事にも一生懸命で、それでいて献身的に僕を支えてくれる彼女は、とても大切な存在なんです」
あんり「私が高校を卒業したら、正式に籍を入れて、結婚します」
賢太郎とあんりは、深々と頭を下げた。

義之と京子―あんりの両親二人は、その瞬間、優しい笑顔を見せた。

義之「瀬田さん、頭を上げて下さい。あんりも・・・。」
賢太郎とあんりは、頭を上げた。
義之「何時かは、この日が来るのでは無いかと思っていました。」
京子「それが、ちょっと早すぎたくらいで・・・。」
賢太郎「それじゃあ・・・。」
義之「良いですよ。あんりとあんりのお腹の中に居る赤ちゃんのこと、幸せにして下さい。」
賢太郎「あっ、ありがとうございます・・・。」
あんり「ありがとう、お父さん、・・・。」
京子「あんり、幸せになるのよ。」
あんり「ありがとう、お母さん・・・。」
あんりの目には、涙が溢れて来ていた。
そして、賢太郎は、あんりをゆっくりと抱き締めた。
その姿を見ていた、あんりの両親は、嬉しそうにうなずいていた。

結婚・妊娠報告の後、4人で食事を楽しんだ。
報告のときは泣いていたあんりも、食事の時にはもとの笑顔に戻っていた。
報告を終えた賢太郎も、すっきりとした気分だった。
食事を終えた2人は、義之と京子に見送られて、あんりの実家を後にした。

外はすっかり暗くなっていた。
賢太郎「遅くなっちゃったね」
あんり「でも、星がきれいですよ」
賢太郎「ちゃんと報告できて、よかった…」
あんり「私も…」
手をつなぐ2人。
そこに、1台の車がやってきた。
運転するのは恵里子だった。

恵里子の運転する車が、賢太郎とあんりが歩いている横に停まって、窓ガラスが開いた。
恵里子「賢太郎くん、あんりちゃん、お疲れ様。」
賢太郎「恵里子さん・・・。」
あんり「恵里子さん、お疲れ様です。」
恵里子「2人を迎えに来たよ。さあ、早く乗って。」
賢太郎「はい。」
賢太郎とあんりは、車の後部座席に座った。
賢太郎とあんりが座って、シートベルトを着用しようとするのを見た恵里子は、あんりに声を掛けた。
恵里子「あんりちゃん、シートベルトをする時に、このベルトを着けてね。」
恵里子は、あんりにベルトを渡した。
するとあんりは、恵里子から渡されたベルトを見て、恵里子に質問した。
あんり「恵里子さん、このベルトは?」
恵里子「そのベルトは、マタニティーベルトと言って、妊婦さんが使うベルトなの。あんりちゃんのお腹の中にいる赤ちゃんを守るためだよ。」
それを聞いたあんりは、恵里子に言った。
あんり「恵里子さん、ありがとうございます。大事に使いますね。」
あんりは、お礼を言うと、早速ベルトを着けた。
恵里子は、あんりがベルトを着けるのを確認すると、ゆっくりと車を発進させ、賢太郎のマンションに向かった。

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