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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 115


―帰りの飛行機の中で、賢太郎は思いを巡らしていた。

麻衣子・桃・順子・かほる・あゆみ・心・美冬。
この7人は、同じ高校に通っていた仲良しグループで、芸能界に入ってもそれが続いていた。
普段は底抜けに明るい麻衣子を筆頭に、元気な集団だったので、そのにぎやかさはすごいもの。
理沙・あんり・愛の3人組でさえ賢太郎を疲れさせるパワーがあるのに、それが倍以上の人数になったら…推して知るべし、である。

賢太郎にとって、この5人も関係の深い存在である。
順子は学校の成績もよく、暇なときは賢太郎の勉強の面倒を見てくれたときもある。
かほるは恵里子と咲子を姉のように慕っており、あゆみは千夏が姉のように慕っていた存在である。
心は子役時代からインフィニティに所属していて幼い頃は賢太郎の遊び相手だったし、美冬は手作りのお菓子をよく振舞ってくれていた。

…3年前の出来事がなければ、5人は今もインフィニティ所属で頑張っていたのではないかと考える賢太郎だった。

そして、無事に帰国して数日後。
賢太郎は、事務所であんりと恵里子と一緒に事務整理とあんりの仕事のスケジュールの調整をしていた。
賢太郎「これで暫くは大丈夫ですね。」
恵里子「この仕事が終われば、1年間の休養を取れるからね。」
あんり「すみません。ご迷惑掛けました。」
恵里子「あんりが謝ることじゃ無いよ。元々は、賢太郎くんが悪いのだから。」
賢太郎「そうでした・・・。」
あんりの休養前の仕事は、CMの撮影であった。
そのCMの内容は、あんりの実家近くにある遊園地をアピールする為のものであった。
このCMは、歴代のインフィニティ所属のタレントが勤めている。
あんり「まさか、休養前の仕事が実家近くの遊園地のCMなんて、ビックリしました。」
賢太郎「そうだね。」
恵里子「遊園地側からあんりちゃんを指名して来た時は、わたしもビックリしたよ。」
賢太郎「たしか、あんりのご両親は・・・。」
あんり「はい、この遊園地でスタッフとして働いています。」
恵里子「それで、あんりちゃんを指名したのね。」
賢太郎「でも、あまり無理な撮影は出来ないね。」
恵里子「大丈夫。その辺は、わたしに任せてね。ちゃんとCM撮影内容を確認してるから。」
賢太郎「それなら大丈夫ですね。」
恵里子「それと、賢太郎くん。あんりちゃんのご両親に挨拶する内容を考えた?」
賢太郎「はい。考えました。」
実は、このCMの撮影の日に、賢太郎は、あんりに付き添って行き、その時に、あんりの両親に、あんりの妊娠の報告と、結婚の許可を貰いに挨拶することになっている。
あんり「許してもらえればいいのですが・・・。」
恵里子「大丈夫。許可を貰えるよ。」
あんり「はい。」
賢太郎とあんり、恵里子が話していると、賢太郎の携帯電話が鳴りだした。
賢太郎が携帯電話を見ると、麻衣子からの着信であった。

恵里子「あら、電話?」
賢太郎「麻衣子さんからか」

賢太郎「はい?」
麻衣子「あ、賢太郎くん?今大丈夫?」
賢太郎「はい。そっちは何してるんです?」
麻衣子「うん、実はね…」

しばらく会話が途切れる。
電話口の向こうは、何かにぎやかな感じがする、と賢太郎は感じた。

そして
「もしもし…?」
賢太郎「…はい…えっ?」
「私のこと…覚えてる?」
賢太郎「…心さん…ですよね?」
心「…嬉しい…久しぶりだね、賢くん」

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