Infinity〜若社長とグラドルたちの日常 12
ゆっくりと、賢太郎が腰を動かす。
理「あ、ああっ」
理沙の顔が歪む。
理「う、あ、あぁ…」
切なそうにあえぎ声を漏らす。
賢太郎は理沙を気遣い、速度を速めずに自らをグラインドさせる。
理「あ、あ、あああ」
しかし、ここまで来ると、自分を抑えきれなくなる。
賢太郎のグラインドは次第に速さを増す。
理「あ、あ、ああああ!」
理沙の声が悲鳴に似た声になる。
理「あぁあ、あっ、ひぃっぁあああああああ!!!」
目を思い切り閉じて、手でシーツを掴む。
理「ひぁあああ、ぁっぁああああああ!!!」
腰を打ち付ける乾いた音よりも、理沙の叫びのほうが大きくなった。
賢太郎は限界だった。
達してしまう前に理沙の中から自らの分身を抜く。
理「あぁああああああああ!!!」
理沙も絶頂に達し、その後はぐったりとベッドに横たわる。
理「はぁ…はぁ…」
空ろな目で、肩で息をする。
賢「理沙ちゃん…」
理「賢太郎さん…」
二人は目を合わせて、お互いに微笑む。
賢「痛くなかった?」
理「痛くない…というと嘘になります…でも、それよりも、賢太郎さんと一緒になれて、嬉しいという気持ちのほうが強いです」
賢「そうか」
理「また…できますか?」
賢「今度は二人きりがいいね。できれば」
理「私もです」
そして、また笑う。
理「これが男の人の…か」
賢太郎の精は、分身を抜いた瞬間、理沙の身体にぶちまけられていた。
理「なんか、べとべとします」
賢「あー、ごめんね…もう一回シャワー使ってよ」
理「はいー」
理沙はシャワールームに向かった。
シャワーの音が響く。
賢太郎に抱いてもらえたことで、理沙は上機嫌だった。
一方の賢太郎は
賢「これでよかったのかな?」
自分がリードする立場で。
麻衣子の言うとおりの『エスコート』ができたのか。
半ば疑問に思いながらも、理沙の表情を見て、深くは考えなかった。
翌朝。
理沙・あんり・愛の3人は賢太郎と朝食を食べた後
あ「今日は3人で遊びます」
と言って、去っていった。
今日は休日。
賢太郎は自宅で一人、ゆっくりとくつろいでいる。
賢「こんな日も久しぶりだな」
日々、社長業で忙しい毎日を送っている。
この休日こそ賢太郎が普通の19歳に戻る瞬間だ。
そんな休日もあっという間に過ぎる。
賢「…晩御飯どうしようかな」
賢太郎は普段あまり料理をしない。
賢「コンビニでも行くかな」
そう思って立ち上がったとき、インターホンが鳴った。