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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 62

「本当にいいのか?」

「ああ」

あの後のことはあまり思い出したくない。
だが、あれから村に帰って数時間後にウルゥは目を覚ました。
どうやらボアライダーの攻撃を受けた後のことは覚えておらず、当然夜にアレスと会っていたことも覚えていない。
変化した身体に関しては終始驚いていた様子だった。
それもそのはずだ、たった1日で昨日の自分とはまるで違っては驚くのも無理はない。

医者に再度ウルゥの容態について尋ねたところ、特に問題はないらしい。

医者たちは昨日の夜から徹夜して病院内の資料をあさり、ウルゥの容態についての記述を調べたが、結局見つからなかった。
それもそのはず、クルカ村にはボアライダーは稀に出現するが、今回のウルゥのように寄生虫を生みつけたことがなかったからだ。
ウルゥが目を覚ました後医者に見せたが、身体に異常はない。
身体は変化したが、日常生活を送るには問題ないらしいが、念のためもう少し入院することになった。


そして現在に至る。
今はウルゥも元気になり、家に帰っている。

「何も、黙っていく事はなかろぉ?まあ、我は別にどっちでもいんじゃがな」

「これは俺の問題だ。あの時、俺があいつの策に気付いていれば、ウルゥはあんなことにはならなかった。それに俺がもう少し強ければ皆傷つく事はなかった。だからもうあいつらに迷惑はかけられない」

「じゃがしかし……」

アレスはウルゥが元気になったのを確認して、身支度を整え、家を後にした。
途中クラスコフに止められるが、それを押し退け、家を後にする。

それに続いてラムさも家を後にした。
目的はウルゥを治療してくれる協力者を見つけ出すこと。
今は一刻を争う事態、早く見つけ出さねば、ウルゥが大変な目にあうかもしれない。

「それに今は一刻も早く協力者を見つけるのが先だ。今はまだ異常がみられないが、いつおかしくなるか分からない」

「そうは言うが、明日明後日で見つかるものでもない。我ももう何百年も会ってないが故にどこにいるのかも分からない」

「なあに、きっと見つかるさ、いつかな。その時は笑顔でここに帰ってくるさ。そしたら本当にゾーマを倒す旅だ」

「おいおい、違うだろう?
 もっと強いオスになって、オレとの子供たくさん作る新婚旅行、の間違いだろう?」
「「!!」」

突然背後から声をかけられ、アレスたちは驚いた。
振り向くと、何もない空間から何者かのシルエットが浮かび上がってくる。
それは・・・。

「・・・ウルゥ!いや・・・貴様、魔物のほうか?」
「ご名答♪しかし約束も果たさず、置いてくなんてつれねえんじゃねえのか?」

それは久しぶりに見る魔物ウルゥの姿だった。

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