中出し帝国 57
「やあぁぁん…イカせて…。」
「駄目だ。お前が言えばイカせてやるけどな。」
(い、言えばイカせてくれるのかな?…ぁ…は、早くしないと、頭おかしくなっちゃう!…)
「…う、うん。…じつはね、お父様が…人間を…その…未確認生物に…変えている…の。」
「な…何だと!?…俺も未確認生物は2、3体くらいは見たことがあるが、あれ全部人間だってのか!」
ルルは大きく頷いた。
「…うん。お父…様は…ふぅ…『魔物』って…呼んでいるけど…。」
未確認生物は、全身がゲル状の物からトカゲのような鱗で身を覆われ翼を有している物までいるが、それら全てが元は“人間”だということには、クラウには信じられなかった。
(ねえ!早くお姉ちゃんを解放してあげないと壊れちゃうよ!?)
心の奥から、もう一人のクラウが叫ぶ。
(だ、だけどよ!こんなこと…)
(僕だって驚いてるよ!…だけど、このままじゃお姉ちゃんが持たないッ!)
クラウは、はっとした。目の前にはルルが発情しきって刻々と体力が奪われているのが目に見えた。
クラウがルルにかけたのは、一種の呪い…淫魔法だった。
被験者はすぐに情欲に狩られ、理性を無くしてしまえる魔法。
時間が経てば、終には人を殺す事も可能な術式であった。
クラウはぺ〇スを起たせると、すぐにルルの服を脱がせ、濡れそぼったアソコに挿入してピストン運動を展開した。
淫魔法の効果を打ち消すには、性行為をするしかないのだ。
「ぐぅぅッ!…わあぁぁッ!…あはぁぁッ!…こ……コレが欲しかったの。…こ、これでやっとイける!…あっ!…んっ!…やああぁぁぁッ!」
相当情欲が溜まっていたのだろう。ルルは、数回突かれただけで果ててしまった。
クラウのぺ〇スの脇から、愛液を勢い良く噴射したルルは、悲鳴に似た声を上げるとそのまま気を失ってしまった。
「ちっ、気絶しちまったか…」
クラウは残念そうにつぶやくと、
(…で、生身の人間であるあのお姉ちゃんに、あの魔法使った理由を教えてよ?)
「いや…そっちの方が手っ取り早いかなぁと思ってよ…それに……。」
右足で左足を思いきり踏んづけられた。
「痛えええええぇぇぇぇぇッ!まだ説明してたろ!?してたよな一応!」
その痛みは凄まじく、クラウは涙目で口論する。自分自身に。
(大丈夫!僕はドMだから、この程度の痛みなんてへっちゃらだよ!)
「……っざけんじゃねえぞコラアアァァァッ!俺はドSなんだよ!お前だって知ってるだろ!?Sはとても打たれ弱いんだ!テメーと一緒にすんじゃねぇぇッ!」
そんなやり取りが数刻続いた後、彼は、否。彼らは城から姿を消したのである。