PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 262
 264
の最後へ

モンスターハーレム 第2章 264


――――

「ん・・・?む・・・むむむ・・・?」
「あ、ロー様?もう動けるようになられたのですか?」

それから小1時間後。
一足先に回復したローはぎこちない、妙な歩き方をしていたところをオリオールに発見された。

「ん?まあいつまでも寝ていられんからな。
 しかしおまえらはいっつもこんな感じを味わっているのか?」
「は、はい?『こんな感じ』とは何のことですか?」
「違うのか?ラグと子作りしてから、下腹部がうずくわ、股間がヒリヒリして歩きづらいわでイライラして仕方ないんだが」

ローの言葉にオリオールはピンと来るものがあった。
おそらくそれは処女を失ったことによる、ちょっとした後遺症みたいなものだろう。
タフな生命力がウリの魔物でも、痛みや快感などの感覚がないわけではない。
きっと今のローは、初めて男を受け入れたときの感覚が抜け切らず、その感覚に戸惑っているのだ。
確かにオレってば手加減を知らないもんだから、処女であるなしに関わらず、最初から思いっきり飛ばすからなぁ・・・。
生命力の強い魔物や身体を鍛えてある狭霧じゃなかったら、一体どうなっていたことか。
ローの言いたいことを理解したオリオールは、苦笑を浮かべるほかなかった。

「それは仕方ありませんよ、ロー様。
 今、ロー様がお感じになっているモノは、ロー様がラグ様のお子を宿しやすくするための、通過儀礼のようなものですから」
「そうなのか?
 くそっ、女の感覚が戻ってきてよかったと思ってたが、これなら戻らないほうがよかったか」
「そんなことおっしゃらないでください、ロー様。
 それは一時的なもので、しばらくすればすぐに治まりますから・・・」
「むう。それならいいが・・・。
 せめてラグに文句の1つでも言ってやりたいな。
 アイツはまだここにいるのか?」

ローの問いに、オリオールはどこかさみしげに微笑んで首を横に振った。

「ラグ様はもうこちらにおられません。
 おそらく今頃はこの妖林区を出ておられるかと」
「どこに行ったかわかるか?」
「ソウルイーター様に服を届けるとおっしゃられていましたから、おそらく最下層に向かわれたかと」
「・・・最下層か。よし、オレもすぐに行こう」

オリオールは気づかなかった。
ローが最下層という言葉に、何か含みのある反応を示したことに・・・。
こうしてローは再びオレを追って、最下層に向かうことになる。
もう1つの目的とともに。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す