PiPi's World 投稿小説

魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 127
 129
の最後へ

魔導志 129

「…貴様、何者だ?」
乱入者に驚きつつ、問うクリス。なぜかレイラは唖然としてる。
「僕ですか。見て分りませんかね〜」
無駄な間を取る青年。
「答えは…司法官です。ただし、ちょっと特殊なとこに仕えているん…」
「司法官だ〜そんなのがでしゃばんじゃねーよ。」
「駄目ですよ。人の話は最後まで聞かなくちゃ。僕、『魔界』の司法官なんですよ♪」「何っ、貴様魔族なのか?」
「貴女は質問が多いですね〜、僕はれっきとした人間ですよ、この国の。名前はヴェルナルド・シルヴァ。没落貴族の末裔ですよ。親しみをこめてヴェイルと呼んで下さい♪」
ヴェイルは自己紹介を終え、満足そうな笑みを浮かべてる。
やっと驚きから開放されたのか、レイラが口を開いた。
「…ヴェイル、どうして此所に?」
「あ、そうでした。駄目ですよ、レイラさん。セガルド君と『身内には手を出さない』って約束してたじゃないですか。魔族は約束事を守らなきゃいけませんよ♪」
そこにクリスがわって入る。
「貴様、シルヴァと名乗ったが…本当にシルヴァ家の者なのか?」
「はい。ここは僕の名に免じて退いてくれませんか?ヴェルナード家のお嬢さん♪」
「退けん。セガルドは殺されかけたのだぞ。」
「そうだぜ。まずなんで敵の頼みなんか聞かなきゃならねーんだ」
「困りましたね…せっかく『セガルド君が契約してくれたおかげで』助かる命をここで散らすのですか?貴女方の命など脆いものなんですけど…」
ヴェイルの息苦しい程の殺気が空間を支配する。

「…ぷっ、こんぐれぇの殺気なんかで潰れるか。言っておくが俺は諜報担当だったから気配消しと変装が巧けりゃいいんだよ。他にも多彩な技術が必要だったり…まぁいいや。クリス、よろしく。」
「ふむ…」
予想していた態度とは違いルカは普段通り。クリスは殺気を退けるようにより剣気を放つ。
「っとと……凄いなぁ。流石は大陸最強なんて言われているだけの事はありますね。」
ヴェイルはクリスの威圧に驚いた様子で殺気を消す。「私が最強?ふふ…」
クリスが自嘲を含めて笑いながら、ヴェイルの後ろに視線を向ける。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す