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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 1

ここは大陸アルトバルの首都ルクード
魔法が存在するこの世界で伝説となる二人の青年の物語。
物語は、彼らが魔導学校中等部から始まる。

一人の青年の名は「ランドルフ」彼は、まるで小動物のような可愛気を持ち、魔力の資質は未知数なのだが、気弱な性格と恵まれない体格のせいで、同級生からいつもいじめられてばかりいた。
彼の親友である、もう一人の青年「セガルド」彼の潜在魔力も並大抵ではないが、体を動かす方が性に合うらしく、魔法は並以下。ランドルフとは真逆の気質で喧嘩っ早く、周囲からは乱暴者とされていた。
「ぃ〜ようっ!ランド!」学校へ向かうランドルフは後ろからの声に振り返る。「あ、おはよう。セガル。今日は早いんだね。いつもは遅刻するクセに」
「おぃおぃ、今日は朝に卒業試験の詳細説明があるだろ。さすがに遅刻できねぇって」
二人は学校に向かって歩き始める。
「お、リリーじゃねぇか。ぃ〜よぉっ!」
「きゃぁ!ってセガル!朝から大声ださないでよ!」「おはよう、リリー」
「ったく。おはよう、ランドルフ。昨日はよく寝れたの?」
彼女の名はリリアン。ランドルフと同じクラスで、彼の少ない友人の一人だ。

「はは、試験の内容が気になって全然寝れなかったよ。リリーは?」
「あたしも〜。毎年死者が出るからなんか恐くて…」「あ〜?リリーレベルなら顔を見ただけで魔物が逃げ出すから安心だぜ。なぁ?」
と、ランドルフの方を向いたセガルドの顔に、リリーの鉄拳が打ち抜かれる。
ゴキャ!!鈍い音にランドルフは目を閉じた。
「ぷぎぁ!」
セガルドは奇妙な悲鳴をあげながらゆっくり倒れた。
「さ、アタマの悪い猿は放置して学校に行こう♪」
「う…はい…」
屈託のない悪魔のような笑みにランドルフは敬語になってしまった。
意識が昏倒してるセガルドに、一人の少女が話し掛ける。
「おはよう。朝から頑張るわね。」
「お、おぉ…セフィ…ヒールを頼むよ…」
彼女の名はセフィリア。
現在、学年首位の成績と、冷たく知性に溢れた雰囲気を持つセガルドの図書庫友達。(セガルドは静かな図書庫を昼寝に利用)
「イヤよ。あなたが悪いんだから。」
「そんなつれない事言うなよ〜。図書庫で涎を垂らして寝てたセフィちゃ〜ん」一瞬顔を紅くして驚くセフィリア。しかしすぐに表情を戻して「そんなにとどめを刺して欲しいのかしら?」と、冷たく言い捨てる

「わ、わかった…セフィ様…お願いします…」
「まったく…仕方ないわね。」
セフィリアは、そっとセガルドの顔に手をあてる。淡い光を放ち、セガルドの頬の青アザがみるみる消えていった。
「おぉ〜!ありがてぇ♪…ん?」
セガルドが目を向けた先には、ランドルフをかばうリリアンと、いつものいじめっこ三人衆、サイ、ダリト、イランクがいた。
彼らは、ランドルフがセガルドと居ない時を見て、馬鹿にしたり暴力をふるう。セガルドは危険と判断してるらしい。
「セフィ、この恩は30年後に返すから!」
「あ、ちょっと!」

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