普通の高校に女子限定クラスができた理由 119
「ああああん…」
「気持ちいいよぉ…」
智里や桃子が甘い声を上げる。雅人はいったん優梨子の胸に伸ばした手を引っ込めようとする。
「同じようにしてほしいな」
優梨子がそう囁くのでまた動きを再開させる。
「もっと、両手で来てほしい…君が恥ずかしがってどうするの?」
「う、うん…」
雅人はぎこちなく両手を持ち上げる。膨らんだ下半身を隠していたタオルははらりと落ちた。雅人は他の男がどんな風にしているのか、あまりジロジロは見られなかったが何となくは目に納めて、思い切って優梨子の両胸を鷲掴みにした。
「痛い…」
「ごめん…」
雅人は手を引っ込める。
「…止めないで…もっと、優しく、触って」
雅人と優梨子の行動を、舞と由梨花は少し離れた場所から心配そうに見ていた。
舞は湯船の一番端にいたが徐々に優梨子のところに近づいていて、今は由梨花の隣にまで来ていた。
「大丈夫かな、2人」
「わかんない…でも、いい雰囲気にはなってると思う」
雅人はゆっくり優梨子の胸を揉む。
優梨子は先程のような苦悶の表情にはならなかった。後ろでは桃子が悲鳴のような叫び声を上げていた。
「あつい…」
由梨花は、声の方向をちらりと見た後、湯船から上がって浴槽の縁に腰かけた。もう、胸は隠そうとはしていなかった。
「え…由梨花、大丈夫?隠さなくて」
「なんか、別に見られてないような気がする」
周りにいる男女は、すでに自分たちの世界に入っていて濃厚な性の宴が催されている場所すらあった。
「あああっ!ああああっ!!!」
パンパンパン、と激しく身体のぶつかる音が響き、智里は汗をまき散らしながら嬌声をあげる。
その隣であさなが男子の大きくなった象徴を嬉しそうに頬張り奉仕の限りを尽くす。
亜優は男子の激しい攻めに意識を失っており、浴槽の隅でぐったりしている。
そして優梨子も、頬を紅潮させ雅人の愛撫を受け入れていた。
舞は優梨子と目を合わせてしまう。そこには自分の知らない親友の姿があった。