普通の高校に女子限定クラスができた理由 120
お互い、すぐに目をそらした。
しかし、舞は視線をそらしながらも横目で優梨子を見続けた。目を背けたい気持ち、そういったことへの興味、両方あった中で、今は興味が勝ちつつあった。
いつの間にか、舞も由梨花に並んで浴槽の縁に、胸を隠すことも忘れて座っていた。
桃子たちによる激しい性の営みは、いったん終息に近づこうとしていた。
智里とあさながぐったり大浴場にタイルに寝そべってしまい、彼女たちと絡んでいた男子が近寄り身体に精液を浴びせていた。
舞と由梨花はぼーっとその光景を見つめていた。
優梨子と雅人の行為はゆっくりと濃厚になっていた。
雅人が優梨子の胸を背後から揉みながら、互いに唇を重ねていた。
はちきれんばかりに大きくなった雅人の場所が、うしろから優梨子の尻に触れる。うしろからでも優梨子はそれがなんだか分かった。
優梨子はもう一度顔を雅人の方に向ける。
「ねぇ…こ、ここ、触っても、いい?」
「ちょっと体勢厳しそうだけど、大丈夫?」
「うん、これでもできる…」
優梨子が舞たちの方を向いたまま雅人の股間に手を伸ばす。少し時間はかかったが手でしっかり握って、ゆっくりと扱き始める。雅人の両手は優梨子の胸を揉んだままだ。
最初のうち、緩い握り方だったので雅人にはやや暖かく感じられるだけだったが、優梨子もだんだん握り方を変えていって雅人の息も荒くなっていった。
いつの間にか、この場の全員が二人を見ていた。
「ね、ねえ、水口さん…ほかのところ、触っても、いい?」
「いいよ、触って…」
雅人は右手を優梨子の下半身に向かわせる。