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ある天才の発明品
官能リレー小説 - 時代物

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ある天才の発明品 4

作兵衛は刀を握りしめた。いつでも抜刀できる体勢を取る。
その時、男の体に変化が起きた。その体が小刻みに震えている。
作兵衛の全身に悪寒が走る。逃げろと本能が叫んでいる。
しかし、足が動かない。
男の肉体から発せられるただならぬ妖気に金縛り状態となっていた。
その妖気は、次第に濃くなり始めてゆく。周囲の空気が淀み、重く感じる。
やがて男の尻の割れ目から垂れていた白い液体が止まり、その代わりに何かが現れ始める。それは赤黒く、脈打つようにして動いている。
男の尻から現れたそれはゆっくりと伸び始めた。そして徐々に太さを増してゆく。それの先端は花弁のような形をしており、粘り気のある液体が滴っている。
花弁はしっとりと濡れた光沢があり、深紅から黒へと移りゆく微妙な色合いを示していた。一枚一枚の薄い花弁は透き通るような繊細さで妖気をまとい、そこはかとなく官能的な雰囲気を漂わせている。
その花弁は、作兵衛の目に官能的な光景として映った。それは男の体から発せられる妖気と相まって、作兵衛の全身を駆け巡りある部分を固く勃たせた。
「う、うぅ…くそぉ…」
作兵衛は思わず赤面し、股間を手で押さえる。しかし、その程度で収まるようなものではなかった。
作兵衛の呼吸が激しくなる。鼓動も早くなり、全身に血液が巡って行く感覚に襲われる。
九平がこの光景を目の当たりにしたら同じような反応を示しただろう。いや、
九平でなくとも男なら誰でも同じ反応をしてしまうだろう。それほどまでにこの禍々しい花弁は、雄の本能を刺激するのだ。
もしかしたら既に九平はこの花弁に捕まってしまったのでは?という考えが頭をよぎる。


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