ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 990
香澄は瞳を閉じうっとりとしながら僕を受け入れた。
唇を突き出すような仕草…キスのおねだりかな。
身体を屈めて香澄の顔に寄って、唇を重ねる。
そこからゆっくりとストロークを始めていく。
「んん〜…んっ、はあっ」
香澄の吐息を間近で感じながら僕は腰を振った。
そんな僕の背中に両脚を絡めてくる香澄…
確かにこうして貰える方が、奥まで届きそうだもんな…
「あぁ凄い…奥まで当たる…」
「ああ、僕も分かるよ…先が何かにぶつかる感じがするよ…」
奥の奥まで挿れたい…
これってやっぱり誰でも思うことなんだろか?…
それがより激しい絶頂へと、お互いを導く。
人間としての本能だろうか。
「もっと、もっと奥まで、匠さんを感じたい…」
「香澄、僕もだ」
先ほどよりも早く、香澄の中で自らを暴れさせる。
「はぁんっ!」
香澄の額に汗がにじむ。眉間に皺が寄り、表情が歪む。
そんな表情を見ると、出来ることなら香澄も一緒にイかせたい!…
男としてそう願はずにはいられないのだけど、時は無情にも遅かった…
暴れ狂う僕のソレは既に射精を済ませ、急激にその重量を減少させていった…
「ご、ごめん…一人でイっちゃって;…」
放なたれた精液と一緒にソレを抜き出し、僕は拝むように手を合わせて謝った。
その言葉に対する香澄の反応は…
「香澄?」
…全くなかった。
どうやら僕とほぼ同時に達してしまったようだ。
瞳を閉じ大きく息を吐きながら気持ちよさそうな表情の香澄を見ながら、僕は残りの精液を香澄のナカに送り込んだ。