ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 838
「えっ…そこまでしてもらわなくても…」
「いいんですよ、匠さんにはお世話になりっぱなしですし、滅多にない機会なので」
沙織ちゃんがシャワーの前にプラスチック製の椅子を置いた。
「匠さんへの、私なりのお礼ですから」
そう言われてしまっては、断れない…
覚悟を決めて湯槽から立ち上がる…
「ぅあっ…」
そりゃあこんなフォルムになっていたら見るなっていう方が無理だろうけど;、せめてそんな声出さないで欲しかったよ;
「面目ない;…いい歳してこんなにしちゃって;…」
僕はソレを両手で抑えて内股同士を合わせる;
沙織ちゃんにその気が無い分、尚更恥ずかしいものがあるんだな…;
「ああ…まだ元気だったんですね」
沙織ちゃんは一瞬無言で固まった後、すぐに笑顔を見せた。
「さっきも言いましたけど、私は見慣れてますから。匠さんも隠すことないですよ」
「…でも」
「それはまた後で…今はここに座ってください」
沙織ちゃんはボディソープをスポンジにつけて泡立てる。
背中にそれを宛て、撫でるように行き来させてくる沙織ちゃん…
お尻の割れ目に到達する度に、なをだかゾクゾクしちゃうよ;
「匠さんの肌、綺麗なんですね…」
「あっそう?…あんまり日焼けとかしないからかな?…」
海とか野外のプールとか、あんま行かないもんね…
「へぇ〜そうなんですかぁ、匠さんって結構インドアなんですねぇ」
「まったくもってそのとおりだね。休みの日もたいてい家にいるし」
「私も似たようなもんですけどね〜」
「へぇ、沙織ちゃんってもっとアクティブな子だと思ってたのに」
「えへへ、見た目だけなんです。中身はこれでもオタクなんで」
そういえば、部屋の中、漫画とかアニメのポスターとかあったな…