ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 645
「そんなに食べて…大丈夫かよ?」
僕は箸を持つ香澄に言ってしまう…
「平気平気!何たって香澄ちゃんは2人分なんだもの!いっぱい食べて元気な子を産んで貰わなくちゃ!」
お袋;…そんなにたきつけないでよ;…
「はいお母様!…残さず全部戴きますねぇ!」
啓くん同様にガツガツご飯を食べる香澄。
うちの妹3人もそうだが、香澄はそれ以上によく食べる。
「香澄ちゃん、双子なんだってね」
「はい、余計に頑張らないといけません」
「匠兄ぃも頑張んないとね」
「まあね」
葵、僕はこれ以上何を頑張るのかと。
頑張るどころか、香澄がこんなお腹になって、香澄とは全然ヤッてないもんね;…
世の中にはマタニティーセックスとやらが存在していて、安全日を過ぎればヤッても構わないらしいけど、なんか僕はその気になれないからな;…
まあ香澄もその気は起きて無いみたいだし…香澄とのHは、双子ちゃんが出てきてからってことになりそうだよな…
その間、香澄の知らぬところで何人もの人と致しているのは、なんとも申し訳ない気持ちになってしまう。
まあ、相手の方々だって、香澄の身体のことは知っているからいいとは思っているけど…
「もうおばあちゃんなんだなぁ…」
お袋は複雑な表情で呟いた。
それはそうだろう…こんなに若くて綺麗なお婆ちゃんなんて、そうはいないよね…
まあ僕は28な訳だし、別に早くに子供を作った訳じゃないんだから、自業自得ってことだよな…
そう考えると香澄もまだ高校生…
お腹の子供がもし香澄と同い歳で子供を作ったとすると…34か5でおばあちゃん…
そういう僕は45でおじいちゃんってことかよ;…