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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 637

それでも今1つすっきりしない。
やっぱり自分の本当の母親である鈴田美恵子さんにちゃんと会わなければいけないだろう…
彼女はお袋と違って総べてを覚えている訳だから、親父か和彦さんのどちらが僕の父親なのか、産まれてくる子供の為にもはっきりさせなくちゃいけないような気がした。

「僕ちょっと出てくるけど、いいかな?」
本当は香澄にも一緒に来て欲しいところだけど、身重の香澄にこれ以上負担を掛けるわけにはいかないからな…

「お母様たちもお帰りになって来るでしょうし、今日は匠さんもゆっくりお休みになってくださいよ」
「でも…」
「お父様ですか?それとも美恵子さんにお会いになりたいのですか?」
「ど、どっちにも、かな…」

香澄は余裕の笑みを浮かべる。
「匠さんは美恵子さんの会社と商談の真っ最中でしたよね?」
「ああ、それが…」

「その最中に相手先の社長に会うのはどうなんでしょう?…」

うむ確かに…
上手くいくとしてもそうじゃないとしても、商談途中に美恵子さんに会うのは得策ではないかもしれない…

「それじゃあ和彦さんに会おうと思うよ…」
「多分お父様は匠さんに言ったことが総べてじゃないかしら?…嘘や隠し事が出来る人じゃありませんもの…」

「そうかなぁ…」
香澄の言うことはもっともかもしれないけど…
「お父様も久しぶりに長いお休みをいただいているようですし、無理をさせることはないかと思いますよ」
「そうだね…」

「それでもお聞きになりたいならば、お電話するか、桜ちゃんたち、みんなに情報を集めてもらうこともできますよ」

「うん…やっぱり事が事なだけに和彦さんには直接会って話すよ…それに余り話しを広げたくは無いしさ…」
悪気が無くても誰かに伝わって、それがお袋の耳に届かないとも限らないもんな…

「それじゃ今夜はゆっくりして下さいよぉ〜」
確かに昨夜からいっぱいヤッちゃったから、僕の身体はへとへとだった;…

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